2008-01-01から1年間の記事一覧

今日は、まず第17課の残りを片づけてから、第18課(画家たちのコート・ダジュール)を全部やりました。少し急いでしまいましたが、年内ラストとなるので、キリのよいところまで進んでおきたかった次第です。南仏のイタリア寄り、たとえばニースには、プロム…

今日は、まず、レーモン・クノーの詩集『運命の一瞬』所収の「詩法のために」から第3節の有名な部分「置き場所がよく 選び方もよければ/いくつかの言葉で詩ができる/一篇の詩を書くためには/言葉を愛してやればいいのさ」(安藤元雄訳)を読み、続いて、…

今日は、第31番「天職」の残りを読みました。第四の少年における放浪への憧憬、そして、「理解されざる者」というテーマは、『パリの憂鬱』全体に見られる詩人像、さらには、象徴主義一般における「呪われた詩人」像とも関連して、大きく広がる重要テーマで…

今日は、第15課(顔面移植)と第16課(フランソワ・オゾン)を全部読み、さらに第17課に入って、p.68の7行目まで、読み終えました。「名詞複数形の前に形容詞複数形が出ると複数不定冠詞のdesはdeになる」という規則の具体例が四つくらい続けて出てきました…

今日は、第16課の本文の残りと練習問題を片づけてから、第17課「ロゼット嬢」の本文、p.67の6行目まで読みました。昨今ならば「性同一性障害」はほぼ一般に認知されてきましたけれども、本文の主人公ピエール=エモン・デュモレの時代(17世紀末から18世紀初…

今日は、前回に引き続き、イヴ・ボヌフォワの詩と詩論を読みました。『現前とイマージュ』ではボヌフォワの求めるものが様々な表現の形で繰り返し語られますが、その中のひとつ、「幼い読者」が語に出会うと同時に存在と大地の全体にも出会う、という言い方…

今日は第31番「天職」に入り、80行目まで読みました。四人の子供のうち、三番目の少年のエピソードまでを見ました。この三番目の少年は、彼のbonneとのことを、なかなか効果的に語って聞かせます。72行目からのパラグラフは、得々と語るその少年の様子を印象…

今日は、第12課(数独)、第13課(先生と学生のいたちごっこ)、第14課(ゴシックファッションの若者たち)を全部、読みました。さすがに、ちょっと疲れたかもしれませんが、量に触れるのも練習のうちですので、ここは我慢です。第13課に出てきた動詞「コピ…

今日は、まず第15課の「練習問題」をゆっくりめにやってから、第16課(パリの旧ワイン市場跡地「ベルシー村」の紹介記事)の本文に入り、p.63の10行目まで読みました。構文的には、dans lesquels / sous lesquels といった、前置詞+関係代名詞(lequel等)…

今日は現代フランスを代表する詩人イヴ・ボヌフォワの詩論の一部を紹介しました。まず、1981年12月4日のコレージュ・ド・フランス開講講義『現前とイマージュ』の一節をゆっくりと読み、ヴァレリーの形式主義的探求とは対立するボヌフォワの実存的詩学の一端…

今日は、先週に続いて、「海辺の墓地」第22詩節を読みました。第21詩節に出てきた「ゼノン」については、ローラーさんが註で書いているように、「カイエ」のいろいろな箇所で言及が見られます。その中からCNRS版第5巻最終ページ(p. 914)の一番下のフラ…

今日は、第30番を最後まで読み終えました。私たちのテキストは1864年2月7日の「フィガロ」に載ったものに依拠した死後校訂版に基づいていますが、1864年11月1日の「アルティスト」に再掲載された版では、ラストに付け加えられた部分があり、その箇所数行分を…

今日は、まず、先週実施した中間テストの答案コピーを皆さんに返却し、軽く解説をしておきました。常識的な論理というものを、いつも、どこかで意識しておいたほうがよいというのは、対象が外国語の文章読解であれ、日本語の文章読解であれ、その他様々な理…

フランスの食と文化

先週と今週の金曜日5時限目、C200教室にて、全学教育総合科目「世界の食と文化」というリレー講義のうちのフランス篇を担当しました。「フランスの郷土料理をめぐる旅」と題して、ビデオ資料を参照しながら、アルザス(ストラスブール)→ブルゴーニュ(…

今日は、まず、先週実施した中間試験の答案コピーを返却し、特にII番の実力問題について解説しました。全般に出来はよいのですが、もっと頑張ってほしいという点はいろいろあります。今日は少しだけ皆さんに愚痴っぽいことを言ってしまったかもしれません。…

今日も引き続きモディアノです。日本語で読める優れた「モディアノへの誘い」というかモディアノ論として、堀江敏幸さんの文章「濃密な淡彩――パトリック・モディアノ論のための覚え書き」(『書かれる手』、平凡社、2000年、所収)を少し紹介したあと、先週…

今日も引き続き「海辺の墓地」です。第20詩節と第21詩節の読み、ローラーさんの注釈の読みをやりました。第21詩節のラストの部分は、「大またに走って動かないアキレウスだなんて!」そんな変な詭弁はやめてちょうだい、といったニュアンスがあるように感じ…

今日は、第29番「気前のよい賭博者」の最後の段落を読み終えてから、第30番「綱」(というか、ニュアンス的には「紐」の感じ)に入り、62行目まで読みました。マネが助手として使っていた「アレクサンドル少年」の自殺は1860年のことだそうで、マネが友人で…

中間試験実施

今日は、予定通り、中間試験を実施しました。全般に量が多かったかもしれませんが、学力確認のためです。教科書からの出題は、重要構文を中心に、なるべく多くの文章を訳してもらう形としました。訳文そのものは出来ていても、下線部に正しい語が記入出来て…

中間試験実施

今日は、予定通り、中間試験を実施しました。教科書から20点、実力問題が15点です。教科書のほう、重要構文や文法的に大切なところを中心に出題しました。訳すのはなんとか出来ても、下線部を埋める問題のほうの出来が、あまりよくありません。他の問題の文…

今日は先週に引き続き、パトリック・モディアノのテクストを読みました。まず『暗いブティック通り』の第24章のおさらいをしてから、続く第25章をゆっくりと読みました。訳書p.175からp.176の部分に顕著なように、通り(Rue/Boulevard/Avenue)の名前は、効…

今日は「海辺の墓地」の第19詩節と第20詩節を読みました。先週と同じく、ローラーさんの注釈の読解をゆっくりと進めました。一部に、どうしてもよくわからない部分が残りましたが、le ver(蛆虫)が、死にまつわる否定的な形象として扱われているのではなく…

今日は第29番「気前のよい賭博者」(旧タイトル「悪魔」)の57行目から125行目まで読みました。「悪魔」の異形性、というか、この世のものでない感じは、Son Altesse(殿下)という呼称と、それを受ける代名詞elleのもたらす奇妙さによって、よく出ています…

今日はディクテはやらず、第7課の残りを片づけ(条件法のニュアンスをしっかりつかんでください)、第8課(週35時間労働)と第9課(昼寝のススメ)を予定通りすべて読み終えました。いよいよ来週は中間試験です。教科書からの出題範囲は第1課から第9課まで(…

今日は第14課の本文と練習問題をすべて終えました。来週は中間テストを実施します。教科書の範囲は第10課から第14課、ここから20点分出題します(こちらは辞書不可)。残り15点分は実力問題です(こちらは辞書可)。教科書の復習と、文法知識全般、頻出構文…

今日は、パトリック・モディアノの『暗いブティック通り』(1978年)から、第24章と第25章を取り上げ、地図を参照しながら、主人公の「過去探し」に付き合ってみました。第24章を読んでいるうちに時間が来てしまいましたので、第25章については、来週、読む…

今日は、「海辺の墓地」の第18詩節と、それについてのローラーさんの注釈を読み、いろいろと考えてみました。最初、ローラーさんの注釈の文章が難解で、何を言おうとしているのか、みんなで知恵を絞ってみましたが、よくわからず、困ってしまいましたが、も…

今日は第29番「気前のいい賭博者」に入り、56行目まで読みました。冒頭第一段落、地下の屋敷に下りていくところは、何かしら地獄に堕ちていくような危なさがある一方で、阿片窟のような怪しい雰囲気が漂うその至福の世界の描写は、「旅への誘い」に出てくる…

ディクテ(第5課第3段落)のあと、前回の続き、第6課を読み終え、第7課p.28の4行目まで読みました。代名詞のilやelleが出てきたときは、それが何を受ける代名詞なのか、はっきりとさせる癖をつけましょう。第7課の解説をしながら、巻末参考資料のフランスの…

今日は第12課の練習問題をじっくりと解いてから、第13課に入り、発音練習は少なめにして、全体の解釈をさくさくと進め、練習問題もすべて終えました。次回(11月6日)は第14課の本文と練習問題をすべて終える予定です。というわけで、11月13日の中間試験は、…