2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』の第16節の残りと第17節の第5段落まで、内容を読み取りました。16節最終段落でサルトルの『言葉』が引用されていましたが、そこで語られていたことがコンパニョンのそこまでの論説に一定の影響を与えているというこ…

今日は、サン=テグジュペリの『星の王子さま』と『人間の大地』を読み、「砂漠が美しいのは、どこかに井戸が隠れているからだよ」という王子さまのひとことの背後に、飛行機のパイロットだったサン=テグジュペリ自身による砂漠での遭難の体験があることを…

今日は、ヴァレリー『若きパルク』の後半部に入り、325行目から334行目まで、読みました。299行目から347行目までの部分については、高橋俊幸氏の論文「〈若きパルク〉新訳・註解の試みのためのメモ」(『芸文研究』第88号、2005年)にじつに明快な解説があ…

今日は、第12課の本文を復習してから、練習問題の残りを片づけ、第13課に入り、9行目まで読みました。次回は第13課の本文の残りと練習問題を終える予定です。引き続き、予習をどうぞよろしく。

今日は、カミュの『異邦人』から第一部ラストシーン(アラブ人殺害の場面)と第二部ラストシーン(司祭を前にキレるムルソーの自由間接話法の場面)を読み、「距離感」を表現する「不在の文体」(バルト)を観察し、銃弾の追加四発の意味などを考えました。…

今日は、ヴァレリー『若きパルク』の299行目から324行目まで(第10節の第3パート)、読みました。省略符号が多く使われていますが、これはパルクの歩み(足跡)の形態的な擬態です。波と風の混じる風景を、流音を多用して表すのは音韻的な擬態です。ヴァレリ…

今日は、第11課の練習問題の残りを片づけてから、第12課「アカデミー・フランセーズ」の本文を読み、練習問題の4番まで終えました。今日から出席のカウントを開始しました。登録された方々は覚悟を決めて、毎回しっかり予習をして授業に臨んでください。また…

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』の第15節「マントノン夫人」と第16節「文学の不滅は椅子取りゲームである」の第四段落の終わりまで、内容を読み取りました。第15節では「作家としてのマントノン夫人の聖別化は嘘とプロパガンダによるものである。…

今日は、セリーヌの『夜の果てへの旅』について、重要な箇所をいくつか抜粋して、解説してみました。崇高と郊外がキーワードでした。アルシードとモリーの天使的崇高性は哀切です。また、ランシーという郊外の街の名前の象徴性についても説明しました。セリ…

今日は、ヴァレリー『若きパルク』の280行目から298行目まで(第10節の第2パート)を読みました。涙に呼びかける場です。涙が生まれてくる過程を迷宮からよじのぼってくるイメージでさまざまに変奏しているのに加えて、音素が意味素を呼び、イメージが分娩の…

今日は、第11課の本文を終え、練習問題に入り、3番まで片づけました。次回から出席を取ります。練習問題の残りと第12課をすべて片づける予定ですので、予習をどうぞよろしく。

開講しました!

今日は、後期初回。コンパニョン『文学の第三共和政』の第14節「人はいかにして偉大なフランス人作家になるか」について、本文の内容を読み取りました。夏休み中に14〜22節まで翻訳作業を進めたので、それに基づき、議論を整理することができました(23節か…

開講しました!

今日は、初回。授業概要と成績評価の方法を説明したのち、『はじめて学ぶフランス文学史』(2002年、ミネルヴァ書房)から20世紀後半の文学についての解説記事を紹介しながら、全体の概観を試みました。やはり政治的・歴史的な変化が大きな時代なので文学も…

開講しました!

今日は、後期の初回。『若きパルク』の構造について、私のメモを基に、説明しました。光と影、エロスとタナトスの対比的モチーフが交互に現れ、前半部(324行目まで)と後半部(325行目から512行目まで)がほぼ黄金分割の比をなして鏡像関係にあること、詩の…

開講しました!

今日は、後期第一回。まず、授業概要と成績評価の方法について説明しました。その後、授業の進め方に慣れていただくため、さっそく教科書第11課の本文の読みに入りました。予習が前提になりますので、登録される方々はその点ご了解のほどよろしくお願いいた…