2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』の第20節「連帯」の内容を読み取りました。デュルケームの「労働の分割」概念を挟んで、民主主義から連帯へ、テーマが展開していきます。次回は第21節「祖国」の内容を読み取ります。いくつか、引用の訳を割り振り…

今日は、先週実施した中間テストの答案を返却してから、第15課の練習問題を片づけ、間髪を入れず、第16課の本文の読みと練習問題をすべて終えました。皆さんが予習をしてきているからこそ、このスピード感を維持できます。あえて、更なる希望を述べるなら、C…

今日は、モディアノのゴンクール賞作品『暗いブティック通り』を紹介しました。失った記憶を取り戻そうと、主人公はひたすらパリの街を歩きます。道はこの小説の重要な登場人物になっています。次回(12月6日)は、同じくモディアノの『ドラ・ブリュデール』…

今日は、ヴァレリー『若きパルク』の第14節、381行目から424行目まで、読みました。幻の死を夢想する前半部では、パルクの白い裸身が血の海に接吻している(浸っている)という凄惨なタナトス的光景が喚起されていましたが、後半部では、生命への回帰、蛇へ…

今日は、予定通り、中間テストを実施しました。終了後、ざっと解説してから、教科書第15課の本文を読み終えました。ラスコー洞窟の発見者は犬ということになりますね。次回は練習問題を片づけてから、第16課の本文&練習問題を全部終える予定です。引き続き…

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』の第19節の残りと第20節の第2段落まで、内容を読み取りました。引用されていたセーニョボスの言葉(大学における文学研究をいかに民主主義に適応させていくか)には、危機感の程度において、昨今の文科系の学問の状…

今日は、レーモン・クノーの『文体練習』の一部を読み、その多彩な文体の技に触れました。そのあと、吉田加南子さんによるクノーの詩「詩法のためにIII」の解説を読みました。ついでに、同じく吉田さんによるボヌフォワの詩「鉄の橋」の解説も読んでみました…

今日は、ヴァレリー『若きパルク』の348行目から380行目まで、読みました。第12節でも第13節でも、生と死のテーマの対比が明瞭です。島々の花は生命力にあふれて美しいが、深いところでは島々の足は凍りついている、とか、心拍音が、枯葉のかすかな震えの音…

今日は、第14課「ディエンビエンフー」の本文の読みと練習問題をすべて終えました。重い歴史の話題が二つ続きましたが、いずれも重要な報告でした。さて、来週は予定通り中間テスト(筆記試験)を行います。範囲は第11課から第14課までとなります。本文・練…

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』の第18節の残りと第19節第4段落までの内容を読み取りました。19節(民主主義)、20節(連帯)、21節(祖国)は「文学史の理想」というタイトルのもとで、ひとかたまりを成しています。引用を割り振りました。引き続…

今日は、デュラスの『愛人』のテクスト抜粋を読みました。語り手の回想の時間と空間が多層性を成していることを、実際のテクストに当たって確認しました。特に、戦時下の、ひと通りのない、がらんとしたパリの街を背景に思い出される二人の女性の形象の特徴…

今日は、ヴァレリーの詩『若きパルク』の334行目から347行目まで、読みました。前回に引き続き、高橋俊幸さんの丁寧かつ説得的な解説を紹介させていただきました。342行目から343行目の、小舟で魚をとる漁師のイメージについては、レジーヌ・ピエトラの解説…

今日は、第13課の本文の残りと練習問題をすべて終えました。来週は第14課の本文と練習問題をすべて片づけます。したがって、11月21日の中間テストの範囲は教科書の第11課から第14課までとなります。今から十分に準備をして、気持ちよくテストを乗り切ってい…

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』の第17節の残りと第18節の第4段落までの内容を読み取りました。ソルボンヌに属するランソンと、それを批判するアクション・フランセーズ(第17節)、そしてペギー(第18節)と、対立の構図がわかりやすく描かれてい…

今日は、デュラスの『モデラート・カンタービレ』について解説しました。男女の痴情のもつれかと思われる殺人事件をオリジナルにして、想像界での第二のエロス&タナトスのドラマがアンヌとショーヴァンの間で展開します。夕方に逢うのでどうしても西日の描…