2007-01-01から1年間の記事一覧

今日は第19課「ばら色文庫」を読みました。タイヤメーカーのミシュランがレストランガイドを作ったように、出版社のアシェットは19世紀半ば、鉄道叢書のひとつとして子供向けの「ばら色文庫」を作りました。150年で地球一週半分の長さにおよぶ本を出してきた…

今日は第13課(代名動詞)の練習問題の残りを終えたあと、第14課(単純未来)の全部、第15課(le/en/y )の全部を終えたところで時間となりました。今日が年内最後です。というわけで、冬休みの宿題プリントを配りました。休み明けの1月8日は、まず、小テス…

今日は第18課「アンデスのフランス人」を読みました。構文的には、p.70の5行目から8行目にかけての文、過去分詞由来の形容詞をいったん出して、それが主節の人称代名詞の修飾説明になる(したがって形容詞の性数は主節の主語の性数と一致しています)という…

今日は、まずプレヴェールについて、続いてブルトンの『ナジャ』について発表をしていただき、続いて私のほうから『シュルレアリスム宣言』の一節を紹介させてもらいました。お洒落な中にも凛とした批判的精神が漲り、音楽性と映像感覚に富んだプレヴェール…

今日は四季・月の暗誦をしてもらった後、第11課(複合過去)の練習問題、第12課(関係代名詞、指示代名詞)全部、そして、第13課(代名動詞)の説明を終えて、練習問題1を片付けました。関係代名詞は大きな形容詞だと考えれば、そう難しくないと思います。練…

今日はp.73の真ん中改行前まで読みました。今日読んだ部分は面白かったですね。意味は反復からではなく差異から生まれる。したがって、反復の頻度、語の出現回数といった統計学は、言葉の意味論からするとナンセンスである。ラシーヌ的状況を「一般化」する…

今日は第17課「CPE騒動」を読みました。関係代名詞のquiやqueの用法、似た名詞のニュアンスの違い(embaucheとembauchage)、sans avoir a donner de motif、直接目的補語人称代名詞のleやla、間接目的補語人称代名詞のluiなどに注意してください。利点avant…

今日は、まずヴァレリーの『ムッシュー・テストと劇場で』について、続いてコクトーの『恐るべき子供たち』について発表をしていただきました。『テスト氏』は、特に派手な事件が起こるわけでもなく、語り手の「私」が「テスト氏」という人物の様子や彼と一…

今日は第9課の残り(非人称表現)、第10課(直接目的と間接目的補語人称代名詞)を片付け、第11課の複合過去の説明まで終えました。来週は、まず、四季と12ヶ月の暗誦を皆さんにやっていただきますので、しっかり覚えてきてください。そのあと第11課の練習問…

今日はp.70の下から5行目まで読みました。「文学の科学」の節の残りの部分、「理解可能性」がその客観性の基準だというのですが、少々わかりにくかったですね。でも、確かなのは、このあたりのテクストの時制は単純未来形が多く、バルトの考える「文学の科学…

今日は第16課フランソワ・オゾンの紹介記事を読みました。構文的に難しいところはなかったと思います。細かいところで、jeuneの副詞用法(若くして)とか、plaire a(誰々の気に入る)とか、に注意してください。オゾンというと、テキストにも出てきた「8人…

今日は、まずジッドの『狭き門』について発表をしていただきました。アリサの表象は一般に言われているほどプロテスタント的と形容されるべきものではなく、むしろ、「神への信頼感が欠如している」という遠藤周作の評言が紹介され、『狭き門』における「信…

今日は、まず、先週やった小テストを返却してから、「発音のまとめ」をゆっくり見て練習問題を片付け、第8課の比較級と最上級を練習し、第9課の命令法まで進みました。命令法の例文として、ボードレールの詩からSois sage, o ma douleur.を紹介しました。次…

学会があります!

今週末12月1日(土曜日)午後1時から、日本フランス語フランス文学会東北支部大会が文科系総合研究棟11階大会議室で開催されます。13時から15時まで「マニュスクリは何を語るか」と題してシンポジウムがあります。パネリストとして、国文の佐藤伸宏先生(萩…

今日はp.67の12行目まで読みました。バルトの論の流れを確認しながら進んでいると、やはり、あまりスイスイとは進めませんね。今読んでいるところ、簡単に言ってしまえば、作品=象徴の「真実」は、作者の死後、作者の署名や作者の意図や作者の人生に関わる…

第8回

今日は、先週やった中間テストの答案コピーを皆さんに返却し、ざっと解説しました。全般によく出来ています。この調子で、頑張ってください。残り時間は、第15課を全部、さほど難しいところはありませんでしたので、一気に片付けました。Sa superficie est d…

今日はまずフランシス・ジャムについて発表をしていただきました。ジャムはクローデル、ジッド、ヴァレリー、プルーストと同世代の詩人です。パリから遠く離れたベアルン地方に暮らし、孤独な魂の悲哀と「永遠の愛の清らかさ」を、とりわけ一連の「驢馬(ろ…

第7回(小テストを実施しました)

お待ちかねの小テストを15分間で実施しました。しっかり筆記練習して覚えた人の勝ちです。新しいlangueの習得は音だけでなく文字も一緒にからだで覚えていくことが肝心。今回不本意だった人は次回でリベンジして下さい。今日は、第7課を終えました。疑問形容…

今日はp.64の下から4行目まで読みました。バルトはチョムスキーの生成文法に依拠しながら論を進めているようです。p.63の下で、「言語能力」に対応して、おそらく人間には「文学能力」があり、それは「天才」とか「霊感」とかとは何の関係もなく、作者という…

中間試験実施

今日は中間試験を行いました。問題I(教科書からの出題)は、ほぼ出来ている人が大半で、明らかに準備不足を示す答案はごく一部でした。ただし、2)の下線部記入、関係代名詞のdontが入るところですが、出来たのは8人だけ。それと4)の下線部記入、二箇所とも…

今回と次回はプルーストのお話です。今日は、まず、担当の方に発表をしていただきました。『失われた時を求めて』から無意志的記憶の典型として「プチット・マドレーヌ」のシーンを中心に、知性の記憶は過去のエキスを保存しないというモチーフの反復、そし…

今日は少々スピーディに授業を進め、おかげさまで、予定通り第14課を終えることができました。オデオン座は1990年以降「ヨーロッパ劇場」という名前を伴うようになり、いろんな国の劇団がそれぞれの国語で上演し、その際は、せりふのフランス語訳が舞台の上…

今日はランボーのお話。まず、1871年5月のいわゆる「見者(voyant)の手紙」二通を読みながら、「未知なるものへの到達」が詩人の課題であるとするランボーの詩学を紹介しました。マラルメやヴァレリーが「新しい詩学」という言葉を使っていたのと同じように…

第6回

今日は前回の残りを片付けて(基数11から20は5秒以下は数名様でした、繰り返し練習を!)第6課をやりました。動詞allerとvenirの活用、それぞれを用いた近接未来と近接過去、そして、前置詞と定冠詞の縮約を説明し、練習問題を終えました。さらに、練習プリ…

「状況」によって曖昧さが減る実用言語に対して、文学言語(作品)の曖昧さは「状況」によって囲い込まれるということがない。作品の曖昧さは言わば純粋なもので、デルフォイの巫女の言葉のように簡潔で多義性に開かれている。あらゆる「状況」への回収を拒…

今日は第13課の本文を基本的な文法事項に注意しながら丁寧に読みました。個人的に目からウロコだったのは、数独は1から9までの数字を使っているけれども、そもそも、数字でなくても、たとえば文字でも絵柄でもよい、つまりは、相互に異なる九つの「任意の…

今日はマラルメの話。難解というイメージが流布していますが、彼の若い時の「メタポエム」(詩と詩人についての詩)はテーマ的にはワンパターンで明快です。今日は五つの詩を読みました。「陽春」と「鐘をつく人」は共に理想の詩を書けない詩人の苦悩をうた…

第5回

今日は前回の残りを片付けてから第5課をやりました。所有形容詞ははじめのうち少し戸惑うかもしれませんがすぐに慣れるでしょう。授業のはじめに、基数1から10まで3秒以内で言ってもらい、全員クリアです。来週は、11から20までを5秒以内で言ってもら…

今日はp.59の2行目まで読みました。言葉に辞書の意味しかなかったら、そして第二の言語が「言葉の確実性」を揺さぶりにやってこないとしたら、文学は存在しないだろう、という部分で、バルトはマラルメの言葉を引いています。「詩人の思考を表すのに仮説的に…

今日は第12課「ソンム湾散歩」の本文残りと練習問題をすべて終えました。今日やったところでは、たまたまでしょうか、-eauで終わる名詞が四つ、いずれも複数形-eauxのかたちで出てきました(oiseaux / veaux / troupeaux / agneaux)。あと、細かいことです…