今日は、第16課の本文の残りと練習問題を片づけてから、第17課「ロゼット嬢」の本文、p.67の6行目まで読みました。昨今ならば「性同一性障害」はほぼ一般に認知されてきましたけれども、本文の主人公ピエール=エモン・デュモレの時代(17世紀末から18世紀初めの頃)には、まだまだ困難な状況だったようです。さて、この第17課は、込み入った文章が多いなあという印象を受けますね。今日やったところでいうと、たとえば、p.66の7行目から9行目の文は、Ni A ni B ne+動詞(AもBも〜ない)という構文の中に、faire+inf.の使役動詞があり、さらにそのinf.にあたるところにchanger d'ideeという間接他動詞(クラウンやディコではこのchangerは自動詞の項に置かれています)がある、という、ちょっと眩暈がしそうな文です。その他にも、se frotter la peau / se faire des seinsのように、seが間接目的として現われたり、se faire appeler "Mademoiselle Rosette"のように、se faire+inf.の形で、今度はseが直接目的として現われたりして、目が回ります。皆さんには、とにかく、辞書をじっくり読んで、例文を味わい、使役動詞や代名動詞(seが直接目的だったり間接目的だったりします)の構文に慣れていただきたいと思います。次回は、残りを読み、練習問題をやって、第18課に入ります。予習、頑張ってください。