2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、プルーストの『失われた時を求めて』のプチット・マドレーヌ体験の一節と、「見出された時」の芸術哲学を述べたくだりを、読みました。戦慄、おののき、震え……、感動の要所要所でこの身体経験が反復されます。現像を待っているネガは私たちのなかに…

今日は、まず先週行った中間テストの答案を返却しました。ちゃんと準備した人は高得点、準備不足の人はそれなりの点数でした。不本意な成績だった方は普段の授業と最後の期末テストで挽回してください。今日は、第12課の本文を読み、練習問題をすべて片づけ…

今日は、予定通り、中間テストを実施しました。試験終了後は、問題の解答例を皆さん自身に示してもらいつつ、特に、最後の自由作文問題について、十分に時間をかけて紹介しました。普段は作文になかなか時間が割けませんが、やはり、表現の訓練は重要です。…

今日は、p.141の上から6行目まで、読みました。「構築理論」をめぐる後半部のリードに当たる部分です。ヴァレリーが目指しているのは、制作一般についての共通尺度です。のちに「ポイエチック(制作論)」という表現を使うようになりますが、その企図はすで…

今日は、ランボーの『地獄の一季節』から、詩人物語「言葉の錬金術」を読みました。これは、詩人が自分の詩を引用しながら自分の詩学(あるいは詩の実存的な修行)について語る、メタポエムです。想像界で上昇と下降を繰り返す、その振幅の激しさが、ランボ…

今日は、第11課の本文の読みと練習問題をすべて、終えました。皆さん、ちゃんと予習をしてくれているおかげで、気持ちよく、メリハリをきかせて進めることができました。さて、来週は、予定通り、中間テストを実施します。範囲は第8課から第11課です。しっか…

今日は、p.139の上から9行目まで、読みました。レオナルド的精神のじつに伸び伸びとした動きが活写されている箇所です。その普遍性が現代人の専門性との対比において浮き彫りにされていました。ヴァレリーは時々、こうした対照法を活用します。さて、高原の…

今日は、マラルメの若い頃のメタポエム(詩人についての詩)を四つ、読みました。「陽春」「鐘突き男」「海の微風」「青空」です。理想の詩を書けない詩人が書けないことをテーマに詩を書いてしまうというところが面白いですね。友人カザリス宛の手紙にある…

今日は、第10課「機会均等」の本文と練習問題をすべて、片づけました。教育の平等性を確保することはフランスでも大きな問題でありつづけています。ZEP(優先的教育地区)の生徒を受け入れるシアンス・ポの取り組みは高く評価されているようです。さて、今日…

今日は、ゾラの『居酒屋』を読みました。前回からの続きで、特に19世紀後半の小説の特徴といえる描写について、絵画との関係を考えながら、ゾラのテクストを詳しく見ました。色彩、光、におい、触感など、感覚に訴える表現がじつに多く、印象派絵画との親近…

今日は、第9課の本文の残りを読み、練習問題の4番まで、片づけました。先週休講した分だけ、説明が普段以上に丁寧になり、快速運転とはいきませんでしたが、ゆっくり読むと、それだけいろいろなことに気がつくのも事実です。今後は、メリハリをいっそうきか…