2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、アンドレ・ブルトンの『ナジャ』をめぐってお話しました。ブルトンにとってナジャは、想像力の自由の世界へと自分を導いてくれる「自由な精霊」であったわけですが、通常の論理を超越したナジャの言葉と行動に寄り添っていくのは大変な冒険でもあっ…

今日は、p.26の12行目まで読みました。観る人が想像へと上昇する様子を描いた部分。難解なところが多く読みにくいですけれども、たとえば、運動から形を見抜く想像力について記した箇所(特にp.25のl.3-8)は、さりげない書き方のようでいて、実は、とても凝…

前回の小テストの答案を返却して、ざっと解説。綴り字の読み方は時間をかけて少しずつ覚えていくしかありませんが、基本的な規則はなるべく早く覚えてしまうように努力していただきたいものです。それから、フランス語の数字1〜20をアルファベで書いても…

今日は、p.86の下から2行目indefinissablesまで読みました。「実行に細部なし」という掟を、それでは、ユーパリノス自身はどのように実行していたのか、という部分です。パイドロスの長いセリフは前半と後半にはっきり分かれます。前半では、実際の建築現場…

今日は、コレットの『シェリ』を読みました。レアとシェリの心が次第に離れていく様が哀切に、時に、とどめをさすように残酷に描かれていました。薔薇色を基調とした豊かな色彩表現や強烈な比ゆが印象的でした。地図を見ていて面白かったのは、ビュジョー通…

久しぶりでした。今日は、ランベールさんの編集によるヴァレリー芸術論集から、1895年のデビュー論文『レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説』の読みに入り、p.24の右側中段〈…que lui donne la douleur.〉まで読みました。抜粋された部分は、1番の断章が、原典…

今日は綴り字の発音をめぐる小テストを実施しました。10点満点で平均はかろうじて半分をクリアといったところでした。やはり、「綴り字の発音」はカラダに沁み込むまでに時間がかかります。でも、覚えてしまおうと意識するだけで、どんどん知識が身について…

今日は、p.85の下段のパイドロスのせりふ(「それはまさに私に起こったことでした」)まで読みました。相手の表現を模倣や否定でもじってみたり、意味価値的に反対となるような言葉で受けたり、といった、漫才的要素は今日読んだ部分でもいくつか見られまし…

今日は、夜ふけのパリのグラン・ブールヴァールを舞台にした恋する男の狂詩曲ともいうべきテクストを読みました。プルーストの『失われた時を求めて』から「スワンの恋」の一部です。鈴木道彦訳を参照しつつ、吉川一義先生による仏語日本語対照版(『プルー…

しばらくぶりでした。今日は「綴り字の発音」の続きです。複母音字、鼻母音、半母音、子音字と、ひと通り「法則」を眺め、いくつかの具体例と一緒に練習をしてみました。この「綴り字の発音」は結構退屈なところになりがちですが、ぐっとこらえて、いろいろ…

今日は、p.83の10行目のソクラテスのセリフ(「それこそ神のやり方そのものだ」)まで読みました。この作品には、明らかに、知的掛け合い漫才の趣があります。対話のユーモラスな側面、スピード感といったものを感じ取っていただければ幸いです。まだ全体を…