2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、マラルメの初期詩篇をいくつか、読んでみました。理想の詩を書くことができない詩人の自虐が共通テーマでしたが、自分の無力を笑い飛ばす健康なユーモアと厳しい批評精神が感じられます。来週のこの時間、筆記試験を実施いたしますので、皆さん、頑…

今日は、前回までで「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」の冒頭部をひととおり読み終えて、区切りがよいので、最終回とさせていただきました。最後に授業評価アンケートを実施しました。今日はいわば特別篇ということで、冒頭部三段落分の生成過程およびデ…

今日は、前回少しだけ触れた、思考に関する散文詩「アガート」をめぐる共同研究の成果について、ざっと紹介し、第一節だけ、読んでみました。訳文、訳注、原文をコピーしてお配りしましたので、関心のある方は、是非お読みくだされば幸いです。来週は都合に…

今日は、ゾラの『居酒屋』をめぐって、舞台となるグット=ドール界隈の象徴性、ゾラにおけるマネの影響、『居酒屋』における水のテーマ系、以上三点について、宮下志朗先生の『読書の首都パリ』(みすず書房、1998年)を大幅に参照させていただきながら、お…

今日は、第四段落の途中、p. 1157の本文25行目まで、読みました。伝記の作り方として、博識の方法ではなく、仮説構築の方法をとると宣言する部分です。思考についてのテクストである「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」は、思考の劇を描き続けたメタポエム…

今日は、「詩の愛好家」の終わりまで、読みました。前半二詩節で思考の断続性(未完成性)が一般的に述べられたあと、後半三詩節で詩の経験が「完成したひとつの思考」を味わう幸福な経験であることが語られています。抽象的ですが、詩を読むことの悦びが力…