2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、先週の続きで、p.327の下から11行目まで、読みました。なかなか落ち着くレストランが見つからず、仕方なく安食堂に行くのですが、やはり、げんなりしてしまうフォランタン氏の、少々滑稽な落胆の様子はおそらく読者の共感を誘うでしょう。「まずい、…

今日もヴァレリーの講演「デカルト」の続きです。今日は、p.802の下から2行目まで、読みました。デカルトの渦動説(近接作用説)とニュートンの万有引力説(遠隔作用説)との対比など、科学史的な基礎知識がないと、やや読みにくいところでした。その点、岩…

今日は、予定通り、小テストを実施し、テスト後、復習を兼ねて、じっくりと解説をしました。出題したのは、綴り字の読み方の問題と教科書に沿ったフランス語で答える問題の二つです。出来はまずまずといったところですが、まだまだ徹底していない部分が見ら…

今日は、「アポロンの巫女」の9詩節と10詩節の復習をしてから、「転調」が印象的な11詩節そして12詩節を読みました。11詩節の1行目から2行目に書かれている「どんな竪琴にも転調が含まれている」という部分は、竪琴を歌=詩と考えれば、そのまま、詩は転調だ…

今日は、p.326の13行目まで、読みました。レストランの描写です。ユイスマンスの筆致はとても明快で、具体的な雰囲気が手に取るように思い浮かんできます。これは彼の用いる指示形容詞(ce/cette/ces)の持つ共通経験の喚起機能(「読者の皆さんもご存じです…

今日は、p.801の下から1行目まで、読みました。デカルトの「方法」の意義について、ヴァレリーが明快に語っている部分です。デカルトの方法の成功をパスカルは少し妬んだかもしれないというくだりは、ヴァレリー得意の、パスカルに対する辛口評です。幾何学…

今日は、第4課のディアローグと文法を一通り見てから、er動詞の実際的な活用の練習を「クリック・ル・フランセ」で実践してみました。このネット教材は本当によくできています。知識を血肉化するための優れたツールです。みなさん是非ご活用ください。教科書…

今日は、「アポロンの巫女」の第10詩節の終わりまで、読みました。大蛇ピュトーにメデューサが重なった恐ろしいイメージから一転して、第9詩節と第10詩節では、アフロディテをも超える美しいイメージが喚起されています。技巧面では、第8詩節の1行目から4行…

今日は、いよいよユイスマンス自身のテクストの読みに入り、56番の「ポンヌフ橋のセーヌ河」を、読みました。娼婦マルトがセーヌ河の欄干のテラスで不安な時を過ごします。彼女の目に映る事象のイメージは彼女の精神状態を反映して微妙なニュアンスを帯びま…

今日は、ヴァレリーの1937年の講演「デカルト」の続きで、p.800の上から13行目まで、読みました。哲学を言語芸術とみなし、思考の形式を重視するヴァレリーの立場が繰り返し強調されています。p.799の下のほうで、デカルトが人間的事象の現況の主な原因とな…

今日は、4月22日以来久しぶりの火曜日授業でしたので、これまでのところの復習に時間を費やしました。教科書7ページの綴り字の読み方は何度も確認して、規則を体得することが肝心です。その後のフランス語学習のモチベーションに大きく関わってきます。言葉…

5月1日開催のウィリアム・マルクス先生のセミナーはたいへん勉強になりましたね。これからの授業でも時々参照させていただく予定です。さて、今日は、「アポロンの巫女」の4〜6詩節を、読みました。3〜5で我が身を嘆いた巫女は、6〜8でみずからの死を…

今日は、p.567のキリのよいところまで、読みました。ロクマンの文章はなかなか味わいがあります。ユイスマンスは何度もパリを離れて隠遁生活にチャレンジしたりしていますが、結局いつも、またパリに戻ってきます。そのパリのなかでも彼の生活の拠点は6区と7…