2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、p.1191の真ん中ほどのse devinent.まで、読みました。息の長い文や、凝った表現の文が続きますが、全体の構文を捉えて、動詞の使い方に気をつければ、なんとかなります。マイブリッジの連続写真や、マラルメとルノワールをドガが撮った写真の話が出…

今日は、「ナルシス《断章》」全3部のうちの第2部(第2断章)に入り、第43行まで、読みました。普通の男女の恋愛の虚妄(ナルシスから見ると、それは惨めな虚妄となります)を描いた第23行から第82行までの60行分は、『ヴァレリイの詩』の井澤義雄も「圧…

今日は、先週実施した中間試験の答案を返却してから、第6課に入り、本文・練習問題ともすべて終えました。Daft Punkというグループをご存知でしたか? 音楽シーンにとんと疎い私は初めて知りましたが、この記事に促されてYouTubeの動画をいくつか見てみたら…

今日は、1926年版のソネット「オルフェウス」を、ひととおり読みました。3行目のauguste tropheeですが、おそらく、ローマ皇帝アウグストゥスの戦勝を記念した有名な遺跡trophee d'Augusteへの参照があるだろうと思います。音的には第一tercetのche(シュ)…

今日は、p.1190の真ん中少し下のcalque.まで、読みました。《si+形容詞+que+接続法》の譲歩構文(どんなに〜であろうと)や、《avoir beau+不定詞》の構文(どんなに〜しようと/〜だが)が、《ne〜que》の構文や、《comme〜tel》の構文などと合わせて、どん…

今日は、「ナルシス断章」の第148行まで、読みました。これで第一断章をひととおり読み終えました。こまかい部分で、イメージや解釈が定まらないところが残っていますが、いずれまたじっくり考えることといたしましょう。まずは全体の感じをつかむことが今期…

中間試験実施

今日は、予定通り、中間試験を実施しました。辞書使用可の実力問題は6月6日付の「ル・モンド」電子版の記事からの抜粋です。以下、日本語による訳文を紹介しておきます。 3月11日の地震と津波から三カ月近く経った現在、原子炉を冷却しようと交代で働く作業…

梅雨入り

今日は、まず、「エレーヌ」のコマンテールの残りをざっと説明したのち、「オルフェウス」の1891年のテクストをひととおり読みました。ヴァレリーのギリシャ好みを語るならば、「エレーヌ」よりは「オルフェウス」のほうがより適切でしょう。建築と音楽の一…

今日は、p.1189の下から12行目まで、読みました。眼で線を引くことと手で線を引くこととのあいだには、記憶などの中継器が介在して、それが大きな失敗を生み出す元になるという話でした。これは、デッサンを多くものしていたヴァレリー自身の経験に基づく考…

今日は、第120行まで、読みました。Pireという単語の反響増大から、見るナルシスと見られる像のナルシスのあいだで、優劣関係がはっきりしてくるようです。周りの自然も、見るナルシスをさいなむようにざわめきます。第102行のVous me le murmurez, ramures!…

今日は、第5課(2CV=「ドゥーシュヴォー」)を、本文・練習問題とも、すべて終えました。たしかに、振り返ってみると、シトロエンは印象深い車を産んできました。長い流線型のDSなどは一度乗ってみたいと思ったものです。2CVはフランスでは今もあち…

今日も「エレーヌ」の続きです。先回、ひととおり読みましたが、今回は、「紡ぐ女」に続いて「音節計算」の練習をしてみました。アレクサンドランはとにかく(行末の無音のeを除いて)合計12音節になればよいわけです。合計12になるように、「母音融合」…

今日は、p.1189の2行目まで、読みました。動詞rendreの使い方、ce quiやce queの構文など、盛りだくさんな内容でした。辞書をしっかり引いて、例文を読んで、動詞の使われ方や構文の実際に触れてみれば、ヴァレリーの凝った文章もそれほど難しくはありません…

今日は、92行目まで、読みました。泉の水面に映る自分の映像を見るナルシスは不安と「懊悩」に駆られます(69行目のennuiは古典主義時代の強い意味が妥当します)。水面に映った自分の姿(見られる側)とそれを見る自分(見る側)とのあいだで緊張感が生まれ…

今日は、第4課を終えました。シンプルだけれども会話で重宝しそうな表現がたくさん出てきました。C'est bien de+動詞とかC'est important de+動詞とか。それと10行目のところで時制の一致が出てきました。間接話法を直接話法に変換してみると、時制の一致…

今日は、二番目の詩「エレーヌ」を読みました。ソネットです。一番目の詩「紡ぐ女」がかなり難しい詩であったのに比べると、こちらはとてもシンプルな感じがします。今日は、構文や語彙を確認しながら、ひととおり、意味とイメージを追ってみました。「紡ぐ…

今日は、新しい章「見ることと線を引くこと」に入り、p.1188の中ほど、amie...、というところまで、読みました。ただ漫然と見ていることと、デッサンしながらものを見ることとはまったく違うという話。『ドガ ダンス デッサン』には、物語的な章と理論的な考…

今日は、第68行まで、読みました。48行から55行までの、黄昏を「愛の薔薇」にたとえた叙景部分については、ヴァレリー自身、「もっとも完璧な成功」とみなし、「イデー(観念)のまったく入っていない」「純粋詩」の典型とみなしていたようです。しかし、そ…