2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、p.1175の真ん中下、Rien de plus moderne.というところまで、読みました。ヴァレリーは、ドガの踊り子のデッサンが痛く気に入りますが、それを眺めていると、バーゼルの美術館にあるホルバインの手のデッサンを思い出す、と言い、そのホルバインのデ…

今日は、p.81の11行目まで、読みました。ラロ氏はずいぶんと執拗に「美学は存在する」ということを主張していました。それを受けてヴァレリーは、美学を否定しようなどというつもりは毛頭ないこと、ただ、それがどういう点で作品享受の喜びや作品制作の進展…

今日は、p.1174の一番下まで、読みました。こういう息の長い文、また、高度に構造化された美文を読むのは、とてもよい訓練になります。読み解く際の武器は、やはり、構文の知識と語彙の知識です。今日は知覚動詞構文が出てきて、そのなかに、これまた息の長…

今日は、p.80のシャルル・ラロ(ソルボンヌの美学教授)の発言の最終段落前まで、読みました。芸術が倦怠(や不安)から発生するという考え方は、18世紀のデュボス神父や、19世紀のオーギュスト・コント、キエルケゴール、20世紀ではハイデガーなどにも歴史…

今日は、ご連絡(仏検案内と来週休講のお知らせ)をして、後期から受講される方々にテキストをお渡ししてから、第12課の本文、練習問題を、やや駆け足となりましたが、皆さんの協力によって、無事終えることができました。やはり、予習をしっかりやってきて…

今日は、さまざまな画家たちの代表的な作品をプロジェクターに映し出しながら、前回の復習をゆっくりとこなしました。印象派の画家たちはコローやクールベから多くを学んでいますが、写実主義の作家たちによる風景画の改革が、ものの見方よりは、むしろ、主…

今日は、先週の復習をしてから、ヴァレリーの1936年の名エッセー『ドガ ダンス デッサン』から第3章「ヴィクトル・マッセ街37番地」の文章を、p.1174の真ん中まで、読みました。ドガのアトリエの様子を描写した部分です。いろいろとこまごましたものが出てき…

今日は、ヴァレリーの1935年の講演「芸術についての考察」の質疑応答部分の読みを少しだけ進め、p.79の真ん中くらいまで、読みました。今日は、とにかく、ひとつひとつの単語にじっくりと時間をかけて、プチロベール辞典をプロジェクターに映し出して用例を…

今日は、第11課「サン=ジャック・ド・コンポステルへの巡礼」を読み、練習問題も全部片づけました。スペイン語では「サンチャゴ・デ・コンポステーラ」となるのでしょうか、使徒聖ヤコブの墓があるとされたことから聖地となり、ここを目指す巡礼の道が主に…

今日は、1941年のヴァレリーのエッセー「ベルト・モリゾについて」の読みに入り、p.338の下から8行目まで、読みました。堅実なブルジョワの家庭に突然芸術家が生まれる現象を印象的に語った冒頭部のあと、ヴァレリーは、1839年と1845年のあいだに相次いで生…

 開講しました!

今日は第一回。成績評価の方法を説明してから、イントロダクションの説明をしました。テキストコピー(ヴァレリーの『ドガ ダンス デッサン』からの抜粋)を配付し、さっそく最初の数行分を、プロジェクターにテキストと辞書(『ロワイヤル仏和中辞典』とLe …

 開講しました!

今日は、前期に読んだヴァレリーの講演「芸術についての考察」(1935)本体部分のラストで触れられる「大芸術」について、『ドガ ダンス デッサン』(1936)の「現代芸術と大芸術」の章を参照し、ひととおり読んでみました。作者と享受者双方の人間に「全能…

 開講しました!

今日は、後期第一回。前期の期末試験答案を返却してから、後期の授業日程と成績評価の方法を説明しました。さっそく第10課の読みに入り、本文の解釈、練習問題を済ませました。ウェブ履修登録期間中はいわば「様子見」ですが、いつものペースで進めますので…

 開講しました!

今日は、後期第一回。前期に読んだ「マネの勝利」のうち、ゾラとマラルメの会話がどういうものだったのか、夏休みのあいだ、わかりましたので、それをお伝えし、とりあえず読んでいくテクスト「ベルト・モリゾをめぐって」(1941年)を配りました。成績評価…

後期開講日程

夏休みも終ってしまいました。あんなに暑かったのに、もう涼しく、ときには寒いくらいです。健康に気をつけて、また元気に後期の授業をがんばりましょう。さて、私の後期授業開始は以下のとおりです。10月5日(火曜日)3コマ目 ヴァレリーと美術 前期の復習…