2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」のラストまで、読みました。ファラデーを紹介するマクスウェルの文章を引用するヴァレリーは、「見ること」、形を捉えること、イメージを思い浮かべること(想像力)を最大限に重視しています。この論文は結局…

今日は、先週の小テストの答案を返却してから、ミシェル・ポルナレフの曲を三つ聞いて、歌詞の意味を説明してみました。フランス語の歌詞が読めるというのは、単純に言って、嬉しいことではないでしょうか。今日は火曜日の最終回なので、早めに終え、アンケ…

今日は、「眠る女」についてのワルゼールの解説を、読みました。『旧詩帖』所収の同じく眠る女を描いた詩「アンヌ」と比較しながら、『魅惑』のほうのソネットがどのような特徴をもつか、わかりやすく述べられていました。同じテーマの二つの詩を、こうして…

今日は、サン=テグジュペリの「人間の大地」第7章から、不時着した砂漠をさまよい、水がなくなって死にそうになりながら、奇跡的に助かるシーンを、ゆっくりと読んでみました。この部分をよく読んでおくと、「星の王子様」の「砂漠がきれいなのは、どこかに…

今日は、p.1194の上から12行目まで、読みました。建築物の外的平衡から分子レベルの内的平衡まで、建築する人は思いを馳せるというあたりから、空間が空虚でなく充満しているという空間論に進み、そこでヴァレリーはレオナルドの手稿の一句を引用します。空…

今日は、予定通り、小テストを実施しました。20課(条件法)と21課(接続法)、そして、基本的な不規則動詞の現在形の活用に関する問題を出しました。出来は、平均6割弱といったところで、やや低調でした。やはり、動詞の様々な活用形が身についていない人が…

今日は、ソネット「眠る女」の本文を、ひととおり読みました。モネスティエが「ヴァレリーの最も完璧に成功した音楽的作品」と形容する通り、アリテラシオンがふんだんに用いられていて、印象に刻まれる詩句が多く見られます。5行目については、文芸批評家の…

今日は、カミュの『異邦人』の第一部と第二部のそれぞれラストシーンを、読みました。数多くの説得的な解釈を生んできた名作です。名作には、新しい文体の発明という側面が多かれ少なかれあると思いますが、「異邦人」の文体も新しいということを、ロラン・…

今日は、p.1190の上から9行目まで、読みました。話題は絵画から建築に移ります。ほとんど文明の同義語と言ってもよい都市を構成する大建築物と、レオナルド的知性との関係を活き活きと描いているpp.1188-1189の部分は、久しぶりに「ヴァレリー節」が炸裂して…

今日は、1月の火曜日3回分のフレンチポップス授業のプリントをまず配付し、さっそく「シャンゼリゼ大通り」と「恋するシャンソン人形」の聴取&歌詞読解を行いました。ひととおり文法事項を学んだあとなので、知らない単語や熟語を辞書で引けば、歌詞の意味…

今日は、ワルゼールによる「帯」の解説の残り部分を片づけてから、次の詩「眠る女」に入り、モネスティエによる冒頭の説明を読みました。他のテクストを引いてきて、それとの比較で論を展開するというやり方は、対象を客観化してくれるので、非常に安定した…