2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第2部の第1節の残りを解説し、第2節の第4段落の終わりまで、解説しました。プルーストの読書論では、図書館や愛書趣味は排除される対象です。ただし、愛書趣味では、幼年時代のフェティシズム的な愛情に満ちた読書…

今日は、新たな短篇「大地炎上」のテクスト読解に入り、p.263の真ん中あたり、「そうして夜は過ぎ……」の段落の終わりまで、読みました。終末論的、黙示録的なヴィジョンが、想像力を活き活きと刺激する表現によって描き出されます。あと二回で読み終える予定…

今日は、ヴァレリー『ドガ ダンス デッサン』の断章「ドガについてのベルト・モリゾの思い出」を読みました。短い断章ですが、様々な参照を含んだ、濃密なテクスト、味わい深いテクストでした。「自然に従った」エチュードを否定するドガの芸術哲学(それは…

今日は、前置詞の縮約、都市名・男性名詞国名・女性名詞国名と前置詞のセット(ここ、ちょっと面倒でした)について集中的に解説し、p.38とp.39のうち、7番以外の練習問題全部を片づけたあと、クリック・ル・フランセで「〜の右に」「〜の左に」家具を置くと…

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第2部の第1章「プルースト1、読書に反して」の導入部と第1節「図書館」の第4段落の終わりまで、内容を読み取りました。内面の転写という創造的読書だけを認めるプルーストの徹底的な読書論は、博識的な(サント=ブ…

今日は、先週に続いて動詞の活用パターンの観察を行い、教科書p.33の最後まで、終えました。動詞の活用については、面倒でも、語幹と語尾を確認する癖をつけておくと、不規則なグループのなかに規則性が見えてくるようになるはずです。こういう作業はけっし…

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第2部の序文「キャプタチオ」の最後まで、内容を読み取りました。p.220の最後に紹介される対話部分は少し謎めいていますが、要するに、本物と偽物の差異、プルーストやフローベールがよしとする文学とそれ以外の文…

今日は、シュオブの短編「骸骨」のラストまで、読み終えました。骸骨のトム・ボビンズは怖くないが、肉と骨をもったトム・ボビンズは恐ろしいという、通常とは逆の、この転倒性が、じつに巧みなおかしみを産み出している、濃密な一篇でした。来週は休講です…

今日は、ヴァレリー『ドガ ダンス デッサン』の断章「デッサンはフォルムではない……」を読みました。ドガが文人の芸術批評を非難するために好んで引用したというプルードンの言葉の原典を担当の方に探していただき、ジャルティさんが脚注で引用している部分…

今日は、第4課フランス語の動詞(2)の続きで、教科書p.30の真ん中まで、進みました。第一群規則動詞以外の動詞の直説法現在形の活用について、語幹と語尾に注目しながら、標準形との偏差を中心に、付録4の動詞変化表の12番から18番および19番から37番を皆…

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第2部「それにしても文学とは何か」の序文「キャプタチオ」を、p.218の下から8行目まで、解説しました。ランソン論を完結させるために不可欠なプルースト論とフローベール論が第2部のメインメニューです。プルース…

今日は、シュオブの短編「骸骨」の続きを、p.127の上から11行目まで、読みました。骸骨のトム・ボビンズが次第に人間に、元の生きた人間に戻っていく様子を見て、「私」は恐怖に捉えられます。普通の幽霊小説とはまったく逆の、この転倒性が、この短編の怖さ…

今日は、ヴァレリー『ドガ ダンス デッサン』の断章「ロマン主義」を読みました。担当の方による詳しい説明がたいへん有効で、読解の細部を支えてくれました。小林秀雄はヴァレリーの文章をかなり自家薬籠中の物にしていることがわかります。基本は「メチエ…

今日は、先週実施した小テストの答案を返却してから、形容詞の比較級・最上級について、副詞の比較級・最上級の作り方と合わせて説明し、クリック・ル・フランセで実践練習をしました(教科書p.28の練習問題の残りも片づけました)。それから、第二群規則動…