2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、まず17世紀のフランス文学史を概観した後、デカルトの『方法序説』を少しだけ紹介してみました。良識=理性は、すべての人間に、生まれながらにして平等に備わっている。大切なのは、それをよく導くことだ、とデカルトは言っています。『哲学原理…

今日から、1935年3月2日にフランス哲学協会で行われたヴァレリーの講演「芸術についての考察」(『フランス哲学協会報』第35巻、1935年、pp.61-91. )の読みに入り、p.63の上から2行目まで読みました。芸術を体系的に語る美学には、古典主義美学とか歴史美学…

今日は、第4課「点字の発明者ブラーユ」の本文を読み、練習問題の内、4番の作文を片づけました。テクストを読むときは、動詞の使い方に特に注意しながら読むと勉強になります。仏和辞典をひくときは、単語の意味だけみて終わりではなく、用例のほうも必ず目…

今日は、16世紀の三回目として、モンテーニュの『エセー』第1巻第26章「子供の教育について」を紹介しました。これを選んだのは、原二郎先生の著書にも紹介されていたように、ジョン・ロックやジャン=ジャック・ルソーの教育論にも大きな影響を与えた古典的…

今日は、1939年5月13日付「ル・フィガロ」紙に掲載されたヴァレリーの記事「レオナルド・ダ・ヴィンチの文章作品」を読みました。1883年に出版されたジャン=ポール・リヒター編によるThe Literary Works of Leonardo da Vinciが56年後の1939年にリヒターの…

今日は、まず、インターネットで「ル・モンド」電子版からEUのギリシャ危機救済策関係の記事を少しだけ読んでみました。そのあと、教科書の第3課を読み、こちらもネットでルノワールの作品画像などを確認しながら、本文を読み、練習問題もすべて終えました。…

今日は、p.162の右側真ん中(「それらの単語は詩の萌芽となる」)まで、読みました。予定していたところまでは進みませんでしたが、ヴァレリーの「感覚論」を丁寧に追ったつもりです。コローのような芸術家には、神秘的な深みに達する時があり、そのような時…

今日は、文学部一年生の必修科目「人文社会総論」(25の専修のリレー講義)のフランス文学の担当日で、不肖私がお話をさせていただきました。クリステヴァの「間テクスト性」の概念を導きの糸として、ボードレールの散文詩『パリの憂鬱』から「駄目なガラ…

今日は、16世紀のデュベレーとロンサールの詩をそれぞれ二つずつ紹介しました。詩を読む前に、最近三元社から翻訳が刊行されたフランスの社会言語学者ルイ=ジャン・カルヴェの『言語戦争』(今井も翻訳に少し参加しています)のなかにデュベレーの「フラン…

今日は、第2課の本文と練習問題をすべて片づけました。練習問題のIV番の作文はとても勉強になります。とにかくフランス語で書いてみることが大切です。文にもよりますが、いろいろな書き方ができるはずです。今日は教科書のほかに、インターネットでLe Monde…

「コローをめぐって」の続きです。今日は、予定通り、p.161右側の5行目まで、読みました。卓越した芸術家の即興は生涯かけて培った能力の裏打ちがあって行われるものだというヴァレリーの見解は、昨年来読んできたさまざまな文章でも明らかに見られた古典主…