今日は、第12課(数独)、第13課(先生と学生のいたちごっこ)、第14課(ゴシックファッションの若者たち)を全部、読みました。さすがに、ちょっと疲れたかもしれませんが、量に触れるのも練習のうちですので、ここは我慢です。第13課に出てきた動詞「コピペする」copier-collerは、今や、日本語でもフランス語でも、使用頻度のきわめて高い日常語になりました。文章表現の世界は、根本的には、すべてコピペの世界、私たちは、どこかで誰かが既に言ったり書いたりしたことを、コピー&ペースト、つまり、切り貼りして生きている、という言い方をしても過言ではありません。問題は、何を、どのように、切り貼りするか、ということ。切り貼りのパターンが紋切型か、それとも、ちょっと面白い組合せを示す「独自」型か、によって、コピペの質も様々な価値の幅を持つように思えます。卒論の季節たけなわの今、学生の皆さんには、「急ぎ働き」の悲しいコピペではなく、なるべくならば、説得的な組合せで充実した論を構築する楽しく生産的なコピペ作業をやっていただきたいと思います。そのための基本は、やはり、自分の感受性でしっかりと研究対象を読み込んでいるという経験があること、でしょう。どうか、締切までの日々、地に足のついた論を紡いでいただくことを、切に願っています。