2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、p.1164の6行目から二段落分だけ読みました。分量は稼げませんでしたが、とにかく、一字一句ゆるがせにせず、構文についての理解を最重要課題にして、じっくり訳読しました。こういう精読の訓練は、特に、二年生の方々にとって大切です。初級の授業で…

今日は、1939年のエッセー「似ていることと芸術と」を、寺田透訳を参照しながら、途中まで(配付したテクストでいうと、p.226の右側8行目まで)読みました。前に読んだヴァレリーのエッセー「イタリアの芸術」(1935年)において見られた《現代芸術批判=古…

今日は、p.114の1行目からp.118の5行目まで、4ページと少し、読みました。ソクラテスによると、人は複数存在として生まれ、唯一存在として死ぬのだが、時折、萌芽としての観念にとどまった人格たちが存在を望むことがある、といいます。ソクラテスは哲学者と…

教室が810に戻りました

609教室が集中講義のため利用できません。また、参加者の数も絞り込まれましたので、当初の割り当て通り、今後は、810教室で授業を行います。よろしくお願いします。さて、今日は、前回の復習をしてから、p.1164の5行目まで、ゆっくり読んでみました。…

今日は、ランベールさんの文章の残り(p.131右側5行目からp.132ラストまで)を読みました。前半では、自身がなかなかのデッサン家でもあったヴァレリーがいわば内部から絵画制作の過程を考える視点を持っていたということ、そして、ドガという人間の神秘をめ…

今日は、p.110の11行目からp.113の最後まで、読みました。ほぼ4頁分ということで、予定通りの進度です。言葉がなければ幾何学はないという格言的命題から、話題は、言葉に関する考察へと移っていきます。p.111真ん中部分のソクラテスの台詞では、複雑な言葉…

開講しました(教室は609に変更しました)

フランス文学基礎講読の授業を始めました。扱うテクストは、ポール・ヴァレリーのエッセー『ドガ・ダンス・デッサン』(初版1936年、普及版1938年)です。ひとつひとつの単語の手触り(音、意味、イメージ、コノテーション)の理解、熟語や語法・構文の理解…

開講しました

今日は、ランベールさんによる解説文のうち、p.130左側の後半部からp.131右側の上から4行目まで、読みました。ヴァレリーは1900年に、ベルト・モリゾの姪に当たるジャニー・ゴビヤールという女性と結婚します。この結婚によって、ヴァレリーは、モリゾ=マネ…

開講しました

今日は、p.106の5行目からp.110の11行目まで、4頁と少し、読み進めることができました。いいペースです。ソクラテスとパイドロスの対話は、自然のオブジェと人間が作ったオブジェの対比のテーマから、幾何学的な形とそうでないものの区別の話へと進んでゆき…

後期授業開講日のご案内

皆さん、お久しぶりです。いよいよ後期が始まりました。全学教育のほうは改修工事のため11月始まりですが、学部や大学院の授業は通常通りの10月始まりです。来週は澤田先生のサルトルの集中講義が行われるので、文学部と文学研究科の私の授業は再来週からの…