今日は第31番「天職」に入り、80行目まで読みました。四人の子供のうち、三番目の少年のエピソードまでを見ました。この三番目の少年は、彼のbonneとのことを、なかなか効果的に語って聞かせます。72行目からのパラグラフは、得々と語るその少年の様子を印象深く描いています。「落日の光が少年の乱れた髪の褐色の巻き毛を通過して浸透し、情熱の、硫黄質の後光のように輝いていた」という記述は、何だか凄いです。「硫黄質のsulfureuse」後光とはいったい何でしょうか。そこには硫黄の黄色っぽいイメージと共に、何かしら悪魔的なイメージも重なっているように感じます。いずれにせよ、この少年の天稟は、女泣かせのドンファンということになりそうです。来週は、第四番目の少年の話、ボードレール自身に最も近い分身かもしれない少年の話に耳を傾けるといたしましょう。