2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

中間試験実施

今日は中間試験を実施しました。第1問は教科書からの出題(15点)。和訳は全般によくできていますが、下線部に一語記入する問題は出来てない人がけっこういますね。特に5番で主語の関係代名詞quiを入れるところ、間違えた人が6人もいました(あんなに繰り返…

今日はアポリネールの詩「地帯Zone」(1913年の詩集『アルコール』の巻頭を飾る長い詩)を読みました。鮮烈なイメージ、飛行感覚、スピード感、力動感(ディナミスム)、叙情性、その振幅の大きな世界はかなり魅力的です。「今、ここ」の現実に他の多くの時…

「柘榴」の注釈の検討の続きです。まず、ローラーの注釈の残りを片づけ、ピエーロの注釈の一部を読みました。ピエーロは特にアンテルテクストとの関係を詳しく述べています。後半は、天才と狂気のテーマをかなり自由に展開していて、ヴァレリー研究者として…

今日はLe Mauvais Vitrierのテクストをひととおり読みました。一般的命題から始まって、具体例が挙げられていき、後半は自分に起こった説明しがたい衝動の話が語られます。前回に読んだ序文「アルセーヌ・ウーセイに」のなかに出てきた表現と同じような言い…

今日はジッドの実験的前衛小説あるいはアンチ・ロマンあるいは「失敗した傑作」、『贋金つくり』を紹介しました。官能的・耽美的な『シェリ』を読んだあとだと、特に、ちょっと何コレ?という感じの作品ですが、これといった筋とか中心的テーマとかはない小…

「柘榴」の暗誦をしたのち、ローラーの注釈を読みました。次回はローラーの注釈の残りを読んでから、ピエーロの長い注釈を要約的に見ていきたいと思います。それにしても、暗誦は物質としての言葉そのものに接近するための格好の手段ですね。いつでもアタマ…

今日は第3課の本文と正誤判定問題をすべて終えました。フランス人の名前の変遷についての話。最後の段落で1993年以降、親は子供に自由に名前をつけてよいことになって、愛車の名前とか、子供を「受胎した」町の名前とか、いろいろあるようですが、将来、子供…

今日はコレットの『シェリ』(1920年)を読みました。感覚に訴える繊細な表現が見事です。特に、素晴らしい飲み物や美味しそうな食べ物が描かれた場面、息を大きく吸い込む場面が、全編にわたって散りばめられた薔薇色のトーンと合わせて、とても官能的でし…

今日は「柘榴」のテクストをひととおり読んでみました。語彙、文法、構文などに注意しながら、とりあえずは大雑把であっても、とにかく全体のイメージをつかむように努めました。来週は、今日読んだところで、もうひとつすっきりしない部分を中心に、ローラ…

今日は序文「アルセーヌ・ウーセイに」を読みました。どこから読んでも、どこでやめてもいい、蛇のような詩集――印象深いイメージでその形式を語ったボードレールは、続いて、作品の構想・狙いを語ります。この後半部分はボードレール散文詩の定義となる重要…

今日は第2課の本文と正誤判定問題をすべて片づけました。ne〜queの制限構文、faire+inf.の使役構文、複数不定冠詞の別形のde、devoir+inf.の構文、venir de +infの近接過去構文、などに注意して、とにかく元気よく一緒に声を出しながら、全員が必ず当たる…

今日は前回に続いて、プルーストの『失われた時を求めて』から「スワンの恋」をめぐって、二つの書物の考察を紹介しました。ひとつは、吉川一義先生の『プルースト「スワンの恋」を読む』(白水社、2004年)から「カトレアする」の場面の解説。大通りのレス…

今日は前回のローラーの注釈のポイントを復習してから、テクスト全体をもう一度、ゆっくり解釈しました。眠るお前の魂の奥底の秘密はわからないけれども、お前のフォルムは目覚めていて、それが私の目に訴えかける。とても官能的で、知性的な味わいの深い、…