2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、p.566の上から5行目まで、読みました。p.12の下のところ、「ユイスマンスならではの、気品のあるパリ訛りと同時に場末の隠語でできたあの言語」という表現は、これからユイスマンス自身のテクストを読んでいく際のひとつのヒントになりそうです。来…

今日は、p.798の真ん中、段落の切れ目まで、読みました。精神の生活、純粋に知的な生活に言及した部分に「理解への渇望、創造への渇望」という記述がありますが、これは、たとえば若いころにヴァレリーが描いたレオナルド・ダ・ヴィンチの知的生活を思い出さ…

今日は、p.12の真ん中の段落の終わりまで、読みました。ユイスマンスのパリは一筋縄ではいかない複雑なパリで、時には矛盾を孕みさえしているけれども、じつに魅力的なパリであることが、ロクマンの文章から伝わってきます。次回は、p.12の残りを片づけ、「…

今日は、p.797の上から3行目まで、読みました。p.796で、精神の生活そのものの愛好家は、精神の外的産物(著作や作品など)よりも、精神の運動そのものを見るのを好む、という部分は、ヴァレリーの1895年の評論「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」のなかの…

今日は、教科書p.7の「発音と綴り字」の規則のうち、母音のoiまで、練習しました。綴り字の読み方の規則を体得すると、フランス語との付き合いは格段に楽しくなります。二重母音や不規則発音の多い英語に比べると、フランス語の発音はきわめて規則的で、シン…

今日は、「アポロンの巫女」の第二詩節と第三詩節を、読みました。第二詩節では、猛り狂う馬を思わせる狂乱の巫女のイメージが、揺れ動き巨大化する黒い影(泳ぐ幽霊/トランス)のイメージによって強化されます。三脚台の舞台上から巫女の吐き出す長いモノ…

今日は、p.11の上から10行目まで、読みました。ユイスマンスの初期作品には先行する作品の影響がいろいろとうかがえるという話でした。彼は、ボードレールと同じで、オスマン男爵(セーヌ県知事)によって作られた新しいパリよりも、古いパリに強い愛着を持…

今日は、先週の続きで、ヴァレリーの講演「デカルト」を、p.795の真ん中(Nous pouvonsの前)まで、読みました。ヴァレリーは基本的に詩人であるせいか、散文においてもイメージに富んだ比喩的な表現をよく用います。その点が、おそらく、彼の文章の大きな魅…

今日は、まず、テキストp.4のクイズに答えながら、各項目について簡単に説明したのち、アルファベの説明と練習に入りました。何度か発音を聞き、国際音声記号について基本的なことを確認し、早口で言ってみる練習をしました。早口で反復練習をすると頭が緊張…

今日は、まず、5月1日(木)16時20分〜18時、東北大学文学部2階大会議室で開催予定のウィリアム・マルクス先生(パリ第10大学教授)によるフランス文学特別セミナー「ポール・ヴァレリー《アポロンの巫女》を読む」について、ご案内しました。ついでに、マル…

開講しました!

初回の今日は、まず、授業概要と成績評価の方法などについて説明したのち、さっそくプリントを配付して、少し読んでみました。ユイスマンスのパリ論集がテキストですが、当面は、編者パトリス・ロクマンによる解説を読んで、基礎知識を仕入れましょう。今日…

開講しました!

当面、デカルトとパスカルについてのヴァレリーの文章を同時並行的に(あるいは交互に)読んでいく予定です。今日は、デカルトの『方法序説』(1637年)刊行300周年を記念して開催された第9回国際哲学会でのヴァレリーの講演「デカルト」(1937年)の読みに…

開講しました!

今日は初回なので、まず、この授業の概要、成績評価の方法などを説明しました。この授業は金1のドゥニ・ドゥヴィエンヌ先生とペアの授業です。登録する方は、どちらも必ず出席してください。火4の私の授業では、登録期間(来週末まで)のあいだは、いわば…

開講しました!

今日は初回なので、まず、この授業の概要、成績評価の方法などを説明してから、これまでの経緯をざっと説明しました。去年に引き続き、ヴァレリーの詩集『魅惑』を少しずつ読んでいきます。今年度最初に読む詩はLa Pythie(「ピュティア」「アポロンの巫女」…