2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第27節「天才は除いて」の第8段落と第9段落を読み、続いて、第28節「作家と人形」の第1段落と第2段落を読みました。ランソンから弟子のリュドレールへと文学史が伝えられる過程で、スルス研究=作品生成論という図…

今日は、シュオブの短編「081号列車」の続き、p.77の下から16行目まで、読みました。p.77の〈Les voyageurs〉で始まる段落全体はいかにもシュオブ的な文章のテクニックが光っている部分だと思います。効果のポイントはずばり「rouge」です。四回反復され…

今日は、ヴァレリー『ドガ ダンス デッサン』から、断章「現代芸術と大芸術」の第1段落から第3段落まで、読みました。単語ひとつひとつ、構文など、表現のかたちに注意を払いながら、ゆっくり読んでみると、一見何気なさそうな散文が韻文詩に近い濃度を帯び…

今日は、教科書pp.5-7の子音字の発音に比較的ゆっくり時間を注ぎ、皆さんのスマホで音声データを再生しながら各自練習していただきました(スマホは語学学習にも本当に便利ですね!)。続いてp.8のアンシェヌマン・リエゾン・エリジオンについて説明してから…

今日は、前回ざっと読んだ部分を丁寧に再読・解説し、少しだけ先に進みました。p.196の1行目まで、とりあえず読みました。なかなか難しい部分もありますが、論の構成という大きな流れに注目して、ランソンという人の位置どりを測っていきましょう。では、ま…

今日は、マルセル・シュオブの短編「081号列車」を、p.76の下から12行目まで、読みました。次第に事件の夜が近づいてきます。語りの時制は大過去が多いですが、これは事件の夜という過去を基準にして、その前までにすでに起こっていた事柄を記述している…

今日は先週に続いて、ヴァレリーの「大芸術家」論の実際を、具体的なテクストに基づいて説明しました。ドガが、ダ・ヴィンチやホルバインからアングルまでに至る厳密なメチエの制作美学の系譜に入ることを確認しました。次回からヴァレリーのエッセー『ドガ …

今日は、フランス語の綴り字の読み方のうち、母音について、国際音標文字の基本的なところを確認しながら、ひととおり練習をしてみました。複母音字の発音や鼻母音の発音など、具体例に寄り添いながら、とにかく元気よく発音を繰り返しました。教科書9頁の練…

開講しました!

アントワーヌ・コンパニョン著『文学の第三共和政』を読む授業で、前年度の続きです。目次を眺めながら、これまでの論を振り返り、まとめに当たる最後の数節分を当面読んでいく予定です。今日はさっそく第27節「天才は除いて」の第5段落の終わりまで、読みま…

開講しました!

19世紀末象徴主義の時代に活躍した文人マルセル・シュオブの短編小説を読む授業です。シュオブの計算され尽くした文章には隙(スキ)がありません。まじめに読み込めば、必ず何かを返してくれる、そんな読み応えのある文章です。今日は短編集『二重の心』か…

開講しました!

文学者による芸術批評・芸術家論をめぐる授業です。具体的には、当面、ヴァレリーのドガ論を読んでいきます。今日は導入として、ヴァレリーの「大芸術」論のさわりを紹介し、ダ・ヴィンチ論とドガ論が連続している点を指摘しました。お配りした引用原文の予…

開講しました!

工学部6-14組(BCD)約35名の学生さんが来てくれました。基礎フランス語の授業はしばらくぶりですが、楽しいスタートが切れました。まず、授業概要、成績評価の方法など、シラバスに基づいて説明してから、さっそく、フランス語のアルファベに入り、7・…