2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、バルザックの『ゴリオ爺さん』から、ボーセアン夫人からラスティニャックへの出世指南、それと、ヴォ―トランからラスティニャックへの出世指南を途中まで、読みました。翻訳を読んでから、さらに、フランス語の原文を読むと、表現の効果の細部まで、…

今日は、1930年に付された註の続きで、p.464の2〜3行目あたりまで、読みました。ヴァレリーは時々、ne〜rien qui ne…「…でないような何物も〜ない」という一種の誇張法を使います。たとえば、「このテクストからほとんど不可避的に導きだされないような何物…

今日は、まず先週実施したテストの答案を返却しました。次回はまじめに準備してほしい方々が結構おられましたよ。続いて、p.43の3番を完全化して板書してもらいました。それから第17課に入り、DialogueをDVDでじっくり見てから、意味をとっていきました。今…

今日は、第14詩節の終わり(140行目)まで、読みました。第13詩節から第27詩節までは、人類最初の女性であるイヴを襲った蛇(=悪魔)の回想部分です。123行目のespritsは掛詞になっていて、精霊たちという意味と息吹という語源的意味が重ねられています。註…

今日は、スタンダール『赤と黒』から、レナル夫人の様々な描写に続いて、もう一人の魅力的な登場人物マチルドの人物像に迫ってみました。ジュリアン・ソレルとは身分が違いますが、才気と美貌、そして「幸福」の欠如の点において、マチルドはジュリアンとよ…

今日は、1923年発表の「パスカルのパンセの一句をめぐる変奏曲」の本文に対してヴァレリーが1930年に付した註の読みに入り、p.459の真ん中まで、読みました。二番目の注が少し込み入っていましたが、遠回りの言い方ながら、ヴァレリーはパスカルは大多数の人…

今日は、予定通り、小テストを実施しました。ざっと見た感じでは、まずまずできているようです。単純未来形の作り方や、動詞の過去分詞など、覚えるべきところはしっかり覚えましょう。ゆっくり解説をしたあと、クリック・ル・フランセで、複合過去と半過去…

今日は、第11詩節の終わり(110行目)まで、読みました。第9詩節には鼻母音(ain/an)がたくさん出てくるほか、「クレアット/ベアット」の内的ヒアートゥス(母音衝突)の脚韻が印象的です。古典作詩法はあらゆるヒアートゥスを嫌いますが、ここでの悪魔は…

今日は、スタンダールの『赤と黒』のプリントの2番と3番を詳しく読んでから、レナル夫人とマチルドという二人の女性キャラクターをめぐって、さらに他の描写も追ってみたいと考え、皆さんにプリントを配り、レナル夫人をめぐる描写を二つほど読みました。田…

今日は、本文のラスト(p.473の最後)まで、読みました。「心」は(〈神〉を)発見し、「精神」は(〈システム〉を)探究する。パスカルは(〈神〉を)発見したが、それは、探究しなかったからだ、というのが、この論文のヴァレリーの一貫した態度です。途中…

今日は、教科書p.40の複合過去形の作り方のうち助動詞にetreをとる動詞のリストを確認し、それぞれについて活用練習をしてみました。続いて、第16課のディアローグをDVDで細かくゆっくり繰り返し見て、意味をとりました。それから「クリック・ル・フランセ」…

今日は、「蛇の素描」の第4詩節から第8詩節まで、読みました。語り手(蛇=サタン)の呼びかけの対象が3〜5では「太陽」でしたが、6からは「天を支配する人」(=神)に変わります。太陽に対してはtuで呼びかけていましたが、神に対してはvousを使ってい…

今日はゴーチエの回想「エルナニ」の残りをゆっくりと読んでから、いわゆる古典主義とロマン主義の対立図式について簡単に復習をしました。この図式が王政復古期の反革命派のイデオロギーによって強化されたかもしれない点について指摘しました。こういう思…

今日は、「パスカルのパンセの一句をめぐる変奏」の続きで、プレイヤード版テクストのp.470の下から12行目まで、読みました。日中と違い、夜は、思考と事物との連結が切れて、人は星空を前にぼうっとするしかないけれども、人間の感受性はこうした茫然自失の…

今日は、第15課の練習問題の1番と2番を片づけました。また、先週に引き続き、「クリック・ル・フランセ」で複合過去の練習問題をたくさん解いて、定型的な表現に慣れました。金曜日のD先生の授業までの宿題は41頁の練習問題3番と第16課のディアローグの予習…

今日は、復習と今後の予習の見通しを兼ねて、「句切り」の置かれる場所について、確認と練習をしてみました。地道な基礎作業ですが、詩句の物質性がよく感じ取られるので、詩をしっかり読むためにもよい訓練になります。第一詩節では8音節詩句の中で4/4の句…