2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、予定通り、第4回の小テストを実施しました。平均点は6.9点、まあまあといったところです。数字の筆記は、しっかり書いて練習した人だけが覚えられます。覚えるか覚えないか、やるかやらないか、この積み重ねで学力に大きな差が生まれていきます。再…

今日は、p.97の16行目まで読みました。込み入った表現が多いところですが、ユーパリノスによる一種の天才論、一種の霊感論です。しかし、天才という単語も霊感という単語もけっして使われません。p.96の前半部分は、こんな人間がいたらすごいだろうなあ、と…

今日は、地図を眺めながら、ジャック・レダの『パリの廃墟』の一部を読んでみました。大きな物語も劇的な筋もありませんが、パリを歩いて思い描くあれやこれやの夢想と意見が、絶妙なユーモアとともに、淡々と記されていきます。パッシーから眺めおろすビル…

今日は、ランベールさんの紹介文を参考にしながら、ヴァレリーの若い頃の絵画体験を語るテクストをいくつか紹介してみました。ひとつは、1938年発表の「モンペリエ美術館」という短いエッセイです。様々な作家・作品のうち、「特別親しい付き合い」ができた…

今日は、前回の小テストの採点済み答案を返却し、簡単に解説したのち、第5課の続きを片付けました。国名と前置詞のところ、結局、enにしてもdeにしても、女性名詞の国名の場合は無冠詞ですね。それから、比較級と最上級を説明しました。形容詞と副詞の核が…

今日は、p.95の下から5行目まで読みました。ユーパリノスの言葉を紹介するパイドロスのこの長いセリフは、プレイヤッド版テクストで、およそ6ページ分にわたって続きます。どんどん先へ進みたいという気持ちもあるのですが、ここはやはり精読の姿勢を貫きま…

今日は土曜日なのですが、全学教育棟改修工事のための日程調整のため、火曜日の授業が行われました。予定通り、小テストを実施しました。avoirの活用と熟語の意味、「宿題を終える」finir ses devoirsの全人称単複、疑問副詞などの問答文完成で、出来はよく…

今日は、前回に引き続き、パトリック・モディアノです。小説『八月の日曜日』の一部を紹介しました。舞台はニースとパリ郊外マルヌ河岸です。マルヌ河岸で、主人公の「私」がヴィルクール夫人と話を交わすシーン、「ノワール」という単語が飛び交うところの…

今日は、断章3の終わり(p.31)まで、ひと通り読み終えました。諸芸術を考える上での基本的な「単位」あるいは「共通の尺度」としての「装飾」ornementについて語った部分です。ヴァレリーは13歳の頃から、オーウェン・ジョーンズの『装飾の文法』なる書物…

今日は、特に-ir動詞の活用練習をノートにたくさん書いていただきました。疲れて眠い4講時は書いて乗り切る!そのあと、疑問副詞の例文を解説し、特にcombien de〜の表現について「週何コマの授業がありますか」「〜コマです」という練習をしました。練習問…

今日は、p.94の上から2行目まで読みました。パイドロスが建築家ユーパリノスの言葉を紹介している部分です。正確な思考がそのまま実行になる瞬間があり、考えることは成すことができる、とユーパリノスは豪語します。それから、ユーパリノスは、自分の建てた…

今日は、パトリック・モディアノの『暗いブティック通り』の第24章と第25章を読みました。通りの名前がたくさん出てきますが、それらは、単なる場所を指示するものというよりは、小説の世界の登場人物として、濃密な存在感を主張しています。そう、主張して…

今日は、まず、断章1の補足として、1935年のフランス哲学協会でのヴァレリーの講演「芸術についての考察」から、1895年の『レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説』で説かれていた言わば「網膜主義」とでもいった基本姿勢の延長として捉えられる箇所、しかも、…

今日は、まず小テストを実施してから、p.21と、ついでにp.25の歌を聴き、-er動詞と-ir動詞の活用を練習してから、p.20に遡って、練習問題を片付けました。また、avoirの慣用表現(p.18)は本当に重要なので、全人称単数複数で活用練習をしてもらいました。あ…

今日は、p.90の一番下まで読みました。美とは何か、パイドロスは、それは人間の本性を超越させるものだ、と言います。それに対して、ソクラテスは、人間が忘我の境地に入ったり、魂が永遠の聖域を観想したりということはあるとしても、そうした忘我や観想を…

今日は、セリーヌの『夜の果てへの旅』におけるパリと郊外の表象について、お話しました。ルーヴルを先端として、オートゥイユとテルヌを結んだ曲線を底辺とする「パリという都市の美味しいケーキの一切れ」とか、グルネル橋から眺めるビルアケム橋のメトロ…

今日は、先週の続きで、p.26のテクスト1の残り部分を読みました。原典の第18段落と第19段落に当たるところで、相変わらず、奇妙に迫力のある文章が続きます。眩暈、陶酔、悦楽といった感覚的・官能的な言葉を用いながら、ヴァレリーは想像力の運動――見ること…

今日はp.88の中段、マラルメの「デ・ゼッサントのためのプローズ」の一句の引用の直前まで読みました。ユーパリノスの効果理論を称えたあと、ソクラテス先生は、自分は〈真〉だけを愛してきたし、この冥界でも知るべきことはいくらかあるので、それほど不幸…