2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、第27段落の終わり(p.136の下から2行目)まで、読みました。レオナルドの手稿を読んだ経験が文章に反映されています。一種のエクフラシスですね。とりわけ、第27段落は、「〜から〜まで」を表す表現がポワンヴィルギュルを多用していくつも列挙され…

今日は、フローベールの『感情教育』の冒頭を中心に、描写の特徴について解説しました。ジャック・ノワレのいう「視覚化」はここでも顕著でした。ルイーズ・コレ宛の手紙で、フローベールは、韻文のような散文を書くことが目標と述べていましたが、その点、…

今日は、第8課の練習問題を着実に片づけてから、第9課の本文に入り、13行目まで、読みました。そろそろペースが安定してきたようです。予習ではCDのフランス人の読みを何度もリピート発音してみると気持ちよくなってくるはずです。来週は出張のため休講させ…

今日は、p.135の上から14行目(第26段落の4行目)まで、読みました。私たちは世界を連続性に還元すべく努力するわけですが、どうしても空隙が残ってしまいます。そこを自在に埋めるのがレオナルド的な「普遍的人間」に他なりません。「天才」という言葉はア…

今日は、フローベールの『ボヴァリー夫人』から有名な農事共進会のシーンを読みました。その前に、ジャック・ノワレによるフランス19世紀小説史の解説を少し紹介しました。18世紀以前の観念中心の小説に比べ、19世紀小説は現実の「見える化」に腐心するとい…

今日は、第8課の本文を読み終えました。ホテル・リュテシアはドイツによる占領中は諜報機関(ゲシュタポ)の本部となり、解放後はナチス強制収容所帰還者のための受け入れセンターになりました。「なんというパラドクス!」という一文のあとの、ホテルの豪奢…

開講しました!

今日は、前期の続きで、『序説』の後半部に入り、第20段落から第22段落の終わり(p.134の13行目)まで、読みました。世界には、規則的な組み合わせ(連続性/シンメトリー/周期性)が不規則にばらまかれていて、それらは、人間精神を導いてくれるという話で…

開講しました!

今日は、初回のルーティン(授業概要、成績評価の方法などの説明)を終えたのち、文学史の方法と題して、ひとつの具体例をとりあげました。ボードレールの『パリの憂鬱』のなかの「駄目なガラス屋」が、エドガー・ポーの『天邪鬼』のポジティブな影響と、ア…

開講しました!

今日は授業初回のルーティン(授業概要、教科書、成績評価の方法などの説明)を済ませたのち、さっそく、テキスト第8課「伝説のホテル ル・リュテシア」の読みに入り、p.30の13行目まで、読みました。夏休み明けでしばらくフランス語から遠ざかっていた方も…