2018-01-01から1年間の記事一覧

今日は、ボードレールの続きで、都市を歩いて詩を作る詩人像を示す韻文詩「太陽」を読んでから、散文詩集『パリの憂鬱』の序文「アルセーヌ・ウーセに」を読み、現代人の感情や意識の複雑なリアリティを示すような詩の理想、相反する諸要素の統合を目指すオ…

年内ラストの今日は、ヴァレリーの「マネの勝利」の続きを、ポッシュ版p.1358の下から4行目まで、読みました。今日読んだところではp.1358の二番目の段落のilが誰を指すのか曖昧な気がするという素朴な疑問から出発して、素直に、かつ丁寧に読んでみれば、こ…

今日は、接続法の補足説明を行い、接続法の語幹について詳しく観察したのち、教科書の最終章である第12章条件法現在を学びました。条件法現在では動詞の語幹が単純未来形と同じ不定詞であること、語尾がアヴォワールの半過去からavを除いたかたちであること…

今日は、第16課と第17課の復習および仏作文問題を終えた後、第18課(中性代名詞)と第19課(関係代名詞)を学びました。年明けは1月8日に第20課と第21課を学びます。1月15日は校務のため休講とさせていただきます。1月22日が最終回となります。フランス語を…

今日は、フローベール『感情教育』のプリントの続き、3番と4番をゆっくり読み、表現技巧とその効果について解説しました。残り時間でボードレールの詩「コレスポンダンス」を読み、ソネットの形式、脚韻、この詩のポイントについて解説しました。次回も引き…

今日は、マネ論の続きを、p.1357の最後まで、読みました。ゾラとマラルメの対比です。一番強烈なのは『ドガ ダンス デッサン』でも触れられる有名なエピソードですが、このマネ論ではさすがにヴァレリーも直接触れることは控えています。ジャルティ先生が脚…

今日は、第11課接続法について、まず法(叙法)の概念を説明し、続いて接続法現在形の作り方を説明し、規則的語幹と不規則語幹の接続法現在について説明しました。接続法現在の語幹は、直説法現在三人称複数から語尾のentを除いたものが基本形です。しかし重…

今日は、第15課(半過去)の復習をし、仏作文の宿題を片づけてから、第16課(比較級・最上級)と第17課(単純未来)を学びました。単純未来の語幹は不規則なものが多いですが、基本の語幹は不定詞であること、語尾はアヴォワールの現在形(avを除いたかたち…

今日は、フローベールの『感情教育』から冒頭部(船が出発するシーン)とその少し先の部分(アルヌー夫人が登場するシーン)の日本語訳とフランス語原文を丁寧に読みながら、時制(半過去と単純過去)の効果や表現の象徴的意味などについて詳しく解説しまし…

今日は、ヴァレリー「マネの勝利」の続きを、p.1356の下から9行目まで、読みました。《オランピア》をめぐる数行は、じつに奥深い記述になっています。古代的な巫女としての表象は「神聖な恐れ」の感覚を裏打ちするものです。ボワローへの参照は、これまで『…

今日は、単純未来形の不規則語幹について復習し、別冊練習問題集やクリック・ル・フランセでたくさん練習をしました。不規則語幹は数はそれほど多くありませんので、ひたすら練習して覚えこむことが大切です。日常会話の中では、近い未来のことや計画・意思…

今日は、第14課(エートルを助動詞とする複合過去)の復習をして、仏作文の問題を片づけてから、第15課半過去を学びました。半過去形は語幹がきわめて規則的(直説法現在のnousの活用から語尾のonsを除いたもので例外はエートルのみ)なのが魅力です。点の過…

今日は、先週実施した小テストの答案を返却してから、半過去の宿題を片づけ、第10課単純未来に入り、語幹についてゆっくりと説明しました。基本は不定詞プラスavoirの現在(avを除いた残り)です。半過去の語幹が非常に規則的だったのに比べると、単純未来形…

今日は、第12課(代名動詞)と第13課(アヴォワールを助動詞とする複合過去)の復習をしつつ、練習問題3番の仏作文を片づけてから、第14課(エートルを助動詞とする複合過去)を学びました。エートルを助動詞とする複合過去の場合は「性数一致」が起きる点に…

今日は、フローベール『ボヴァリー夫人』から小説の中心部に置かれた、有名なエピソード「農事共進会の場」を読みました。政治と恋愛という二つのレベルの紋切り型表現が交互に置かれた、フローベールの言語意識の現代性がダイレクトに伝わってくる箇所でし…

今日は、前回の復習をしながら、まず、1919年の「精神の危機」における「モデルヌ」の定義を紹介し、それが1932年のマネ論の記述(p.1354冒頭の数行)と内容的には同じであることを指摘しました。続いて、ボードレールの詩とマネの絵の対応関係について、具…

今日は、予定通り、小テスト(筆記試験)を行いました。平均するとよくできているようです。解説・答え合わせのあと、半過去について、説明を終え、練習問題をすべて片づけました。次回は宿題をこなしてから、第10課に入ります。引き続き、予習をどうぞよろ…

今日は、第10課と第11課の復習をして、宿題の仏作文をかたづけたあと、第12課(代名動詞)と第13課(アヴォワールを助動詞とする複合過去)を終えました。次回27日は第14課(エートルを助動詞とする複合過去)のみを片づけます。時間的余裕がある場合は、p.2…

今日は、第9課の複合過去について、別冊練習問題集の宿題を片づけたあと、同問題集のp.89までのA問題とB問題をすべて片づけ、最後に、教科書の練習問題に戻って、p.57とp.58の複合過去の問題を全部片づけました。これで、助動詞のアヴォワールとエートルの使…

今日は、第8課と第9課の復習と練習問題3番(仏作文)を終えたあと、第10課(疑問形容詞・疑問代名詞)と第11課(人称代名詞の直接目的と間接目的、強勢形)を終えました。次回は第12課と第13課を終える予定です。授業を開始して約一か月半で複合過去に入ると…

今日は、バルザックの『ゴリオ爺さん』から、三つの場面を読みました。一つ目はボーセアン夫人による処世術指南、二つ目はヴォートランによる処世術指南で、共にキーワードは「parvenir 出世する」でした。三つめは最後の埋葬シーンです。しっかり読んでみる…

今日は、教科書p.52の練習問題5番と別冊練習問題集の宿題を片づけてから、第9課に入り、複合過去形について学びました。クリック・ル・フランセの説明と基本練習をこなし、別冊練習問題集もいくらかこなしました。宿題を出しました。半過去について、予習を…

今日は、第8課と第9課を終えました。次回は第10課と第11課を片づけます。宿題は第8課と第9課の練習問題の3番(仏作文)です。フランス語の基本文法を概観する授業です。俯瞰のスピードは速くならざらをえませんので、予習が必須です。p.29の練習問題2番に、N…

今日は、スタンダール『赤と黒』から三つの場面を取り上げて、読解を試みました。ナポレオン主義者の若きジュリアンは一方でルソーの申し子でもあり、征服者のエネルギーと共に、平等主義的・共和主義的・革命思想をも備えた青年として造形されています。前…

今日は、ヴァレリーの1932年のマネ展カタログ序文「マネの勝利」の続きを、p. 1354の一番下まで、読みました。ボードレールとマネが、共に、近過去のロマン主義と近未来の写実主義の臨界点に位置した芸術家であり、二人の親近性はその臨界性にあり、二人の間…

今日は、別冊練習問題集の第7課の宿題を片づけてから、第8課の関係代名詞に入り、クリック・ル・フランセでも基本的な説明を聞いたうえで、教科書の練習問題を4番まで、別冊練習問題集のp.75のB6まで、たくさん練習問題をこなしました。教科書p.52の練習問題…

今日は、前回の復習と宿題の仏作文を片づけたあと、第6課と第7課を終えました。動詞の活用については、直説法現在の語幹と語尾をよく観察して、その特徴を言語化してみることが、知識を定着させるには有効です。第7課で習った前置詞と定冠詞の縮約については…

今日は、テオフィル・ゴーチエの『青春の回想―ロマン主義の歴史―』(1874年)から有名な「エルナニの合戦」(1830年)の思い出を語った部分をじっくりと読みました。詩句の在り方をめぐって激しく繰り広げられたこの古典主義とロマン主義の戦いはフランス文…

今日は、ヴァレリー「マネの勝利」を、p.1353のBaudelaireで始まる段落の終わりまで、読みました。ヴァレリーは、ボードレールによるマネ評価を大いに評価しています。実際のところはいくらかニュアンスをつけてみておく必要があるらしいことは、ジャルティ…

今日は、第7課の直接・間接目的補語人称代名詞と代名動詞に入り、基本的な説明については「クリック・ル・フランセ」を聞いたうえで、教科書の説明を再読し、教科書の練習問題をすべて完了しました。そのあと、引き続き、別冊練習問題集の第7課の「注目しま…