2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第30節を解説し、これで第一部「ギュスターヴ・ランソン 人と作品」をすべて(昨年度から始めて、今日をもちまして)読んで解説したことになります。間髪を入れず、本文中で言及されていたプルーストとの関連に話題…

今日は、シュオブの短編「骸骨」の続きを、p.126の上から9行目まで、読みました。骸骨のトム・ボビンズのひとりごとはなかなか滑稽です。二度目の言及となった「左目によるウィンク(左目をぱちぱちさせること)」ですが、やはり、何かありそうな表現です。…

今日は、ヴァレリー『ドガ ダンス デッサン』の断章「絵画史の要約」を読みました。「デーモン」はいたずらっぽく絵画の流行を誘導しているようです。写実主義から印象主義へ、印象主義からキュビズムへ、その先には再びルネッサンス風の絵画が再評価される…

今日は、予定通り、小テストを実施しました。欠席者もなく全員出席、とりあえずよかったです。フランス語の単語の読み方で、symphonieをサンフォニーではなくシンフォニーと英語読みにした方が結構いました。長い間の英語の呪縛からいったん自らを解放してあ…

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第29節の最後まで、解説しました。ピエール・オーディアによれば、文学史の衰退は、進展する哲学思想のような自己改革が起きず、古い方法に依拠したまま制度として固まってしまったことから生じたようです。作者で…

今日は、シュオブの短編「骸骨」の続き、p.125の上から6行目まで、読みました。トム・ボビンズが骸骨であることを認識するに至るまでの観察的記述が滑稽な効果を産んでいます。またp.125一番上の3行はいかにも古典劇に出てきそうな12音節詩句を模したセリフ…

今日は、ヴァレリー『ドガ ダンス デッサン』の断章「風景画その他についての考察」を最後まで、読みました。ヴァレリーはひとつのことがらを言うために、いくつも例示を重ねたり、比喩や並行関係を示す構文を頻用したりします。さまざまな表現を通して主張…

今日は、第3課の練習問題5番まで、片づけました。性数一致がフランス語の大原則であることを確認し、所有形容詞については、「クリック・ル・フランセ」で練習問題をたくさんこなしました。ゲーム感覚で楽しい緊張感をもって学べるので、自学自習にもおすす…

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第29節に入り、第3段落の終わり(p.206の6行目)まで、解説しました。チボーデの言葉に寄り添いつつ、論を補足的に展開し、さらにピエール・オーディアという炯眼の批評家の仕事の紹介へと進んでいきます。コンパニ…

今日は、シュオブの短編「骸骨」の読みに入り、p.124の11行目まで、読みました。幽霊屋敷の物語の、ありがちな紋切り型表現が、次々と否定されていくところは痛快です。ちなみに「イチイの木 ifs」は、キリストが磔刑に処せられた十字架の材料になったとされ…

今日は、ヴァレリー『ドガ ダンス デッサン』の断章「風景画その他についての考察」の続きを、p.564の9行目まで、読みました。p.563の6行目の「場所は歌う。」という一文については、対話篇『ユーパリノスまたは建築家』や評論『レオナルド・ダ・ヴィンチ方…

今日は、教科書第2課の練習問題の残りをゆっくりと片づけました。冠詞は状況によって様々な意味を担うことができるので、使い分けの幅がかなりありますが、定冠詞/不定冠詞/部分冠詞/(不定冠詞及び部分冠詞の)否定のde等の基本的な特徴については、練習…

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第28節の最後まで、解説しました。ランソンの弟子のリュドレールによって、文学史=スルス研究となり、いわば過激化したことと、スルスから作品へと展開する肝心な部分について文学史も実験心理学も十分有効ではな…

今日は、シュオブの短編「018号列車」のラストまで、読みました。あれこれと謎の部分は残りますが、全体の表現技巧と物語の現代性(分身・鏡像・幽体離脱・幻影・ファンタジー……)はよく感じ取れたのではないでしょうか。基本的な枠組みとしてはエドガー…

今日は、ヴァレリーの『ドガ ダンス デッサン』から「現代芸術と大芸術」の続きを読み、少し戻って「風景画その他についての考察」の冒頭部を読みました。「大芸術」の定義に続く説明の部分を詳しく読むと、どうやらキアスム(交差配列法)のレトリックが効…

今日は、教科書p.15の練習問題6〜9を片づけてから、第2課に入り、p.20の練習問題1〜4(の5番)まで終えました。無音のhの場合のエリジオンや、発音におけるリエゾンやアンシェヌマン、最初は何がなんだか区別がつかず、混乱する場合もあるかもしれません…

今日は、シュオブの短編「018号列車」の続き、p.78の真ん中あたり、「赤い霧のうえに、私はそうして見たのだ、グラルポワの影が浮かび上がるのを。」まで、読みました。ついに、事件の夜が語られます。シュオブの使うティレの効果をよく味わいましょう。…

今日は教科書第1課のポイントを説明したのち、練習問題の1番から5番まで片づけました。実際に発音したり、書いたり、あれこれ考えたりすると、新しい言語世界への新鮮な驚きが味わえると同時に、その言語世界への関心が沸々と湧き上がってくるのではないでし…