2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、p.114の上から4行目まで、読みました。『序説』が一般的詩学を語るヴァレリー最初のテクストであり、理論の書でありながら、閉じた体系ではなく体系一歩手前の「序説」であること、そしてそれが大胆な試みを担保していること、さらに、文学を離れた…

今日は、マルセル・シュオブ『黄金仮面の王』を読む授業の第三回です。p.6の上から6行目まで、読みました。槍の刀身のきらめきと鳴り響きのなかを、生身の素顔をさらした盲目のひじりが入場します。彼は論理的で正直な感性の持ち主です。彼の鋭い観察は仮面…

今日から、ウェブ登録が済んだ正式登録者の皆さんと共に、本格的に授業を進めていきます。冒頭、中間テストと期末テストの日程をお伝えしました。長い「冬眠」から覚めたばかりのせいか、基礎的な文法知識があいまいな方がおられます。徐々にウォームアップ…

今日は、前回の復習をしてから、p.112の上から3行目まで、読みました。レオナルド的な精神を想像するとはどういうことか、ヴァレリーの試みの意義について述べられています。p.111では、『序説』の冒頭句が引用されていましたが、これは広い意味での文化受容…

今日は、p.5の真ん中あたり、「その乞食をここに通すがよい、と、黄金仮面の王は言った」という一文まで、読みました。単純過去形にもだいぶ慣れてきたのではないでしょうか。仮面をかぶっていない人間の生の顔を、生まれて初めて見るであろう王の心中の不安…

今日は、先週、急ぎ足で読んだ部分について、参照資料を紹介しながら、詳しく復習しました。ヴァレリーの『若きパルク』の草稿はフランス国立図書館の電子図書館「ガリカ」で読むことができます。ジャルティも詳しく説明している草稿第一頁をプロジェクター…

今日は、第一課「ピエール・ド・クーベルタン」の最後から5行目まで、読みました。複合過去形と半過去形の時間の性質の違いについて説明しました。基本的な文法知識で曖昧な部分があったら、ネット教材「クリック・ル・フランセ」を参照してみることをおスス…

開講しました!

ポール・ヴァレリーのデビュー評論『レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説』(1895年)を読んでいく授業です。今日は、テクストコピーを配付しました。今回、テクストとして、1957年のプレイヤード版ではなく、この2016年春に出版されたばかりのリーヴル・ド・…

開講しました!

今日は、マルセル・シュオブの象徴主義的短編小説『黄金仮面の王』(1892年)の第一段落をゆっくりと読んでみました。動詞の単純過去形がテクストの舞台の前景における行為の「点」的瞬間を表すとすると、動詞の半過去形はテクストの舞台の背景の状態を描写…

開講しました!

ヴァレリーの代表作『若きパルク』(1917年)を読む授業が始まりました。この2月に出版されたばかりのミシェル・ジャルティ編によるポッシュ版『ヴァレリー作品集』第1巻(今月下旬に第2巻と第3巻が出て全3巻が揃います。発表時代順にテクストが置かれた待望…

開講しました!

お久しぶりです。新しい年度が始まりました。私も新たな気持ちで頑張っていこうと思います。初回の今日は、授業の概要と成績評価の方法など、重要事項を説明してから、さっそく教科書第一課の文章の読解に入ってみました。今日は様子見ということもあり、一…