2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

今日は、フローベールの『ボヴァリー夫人』から「農事共進会」のシーンを読みました。二つの言葉(政治演説の言葉と恋愛の口説き言葉)の重なりの面白みと、紋切り型への強烈な批判が伝わってくる、きわめて意識的なテクストであることを理解していただけた…

今日は、「ナルシス〈断章〉」をめぐるニコル・セレレット=ピエトリの1974年の論文の読みに入り、p.12の真ん中下まで、読みました。自分を見る自分というナルシスのテーマは、「二重化」を前提とした「意識」の問題系とダイレクトにつながる、というのが論…

今日は、まず、「水浴(する女)」の『旧詩帖』版と1892年版を比較し、表現の違っている部分を観察してから、ホワイティングさんによる解説にざっと目を通しました。解説の文章のなかで「hypallage代換法」という修辞学用語や「consonnes occlusives閉鎖子音…

 開講しました!

今日は、まず成績評価の方法や、今後の授業予定について説明したのち、さっそく19世紀後半の概観の第一回としてボードレールの『パリの憂鬱』から第9番の散文詩「駄目なガラス屋」を例に挙げ、テクストをひととおり読んでから、先行テクストとの関連の二形態…

 開講しました!

今期は、ヴァレリーの「ナルシス〈断章〉」についての研究論文をいくつか読んでみようと思います。今日は、さっそく、1974年のニコル・セレレット=ピエトリの論文「ナルシスの変貌」と1992年のミシェル・アキアンの論文「〈断章〉の断章」のコピーを配付し…

今日は第11課(ココ・シャネルの話)の本文と練習問題をすべて終えました。今日から毎回1課を規則的に片づけていきます。シャネルの若い時を描いた映画「ココ・アヴァン・シャネル」(シャネル以前のココ)の予告編や映画の一部がYouTubeで見れます。ネット…

今日は「水浴」(あるいは「水浴する女」)のテクストをひととおり最後まで読んでみました。泉の丸い水面のイメージ、そこに映る青空や森のイメージ、アップに巻いて結った豊かな金髪のイメージ、うなじと首のイメージ、などなど。詩の言葉から活き活きとし…

開講しました!

本日、後期授業の開講です。今日は、初めての方もいらっしゃるので、まず、概要や成績評価の仕方、そして今後の授業予定や試験日程について説明しました。中間と期末の筆記試験がそれぞれ35点で70点、予習をしたうえでの授業参加が30点です。今日は、テキス…

開講しました!

お久しぶりです。本日、後期授業の開講です。今日は、初めての方もいらっしゃるので、概要や成績評価の仕方などを説明し、前期に読んだ詩篇の復習を簡単に行いました。また、これから読むテキストや解説プリントをお配りしました。さっそく、「水浴」(とい…