2013-01-01から1年間の記事一覧

「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」読解の続きです。今日は、プレイヤード版p.1177の19行目まで、読みました。「序説」のなかでも、特に書き手ヴァレリーの詩人的要素が活き活きと感じられる、いわば昂揚した部分です。参照されているレオナルドの図版を…

今日は、まず「クリック・ル・フランセ」で複合過去の説明を聞き、少し練習をしてみました。その後、教科書15課のディアローグを読み、p.41の練習問題の1番を終えたところで時間となりました。練習問題の残りと16課の予習を金曜日までの宿題としました。

今日は、「ポエジー」に入り、第8詩節の終わり(全体の32行目)まで、読みました。詩の女神ポエジー(=わが母なる霊的存在)が突然、霊感の乳を出さなくなってしまった事態に、乳飲み子である詩人が驚き、以前を懐かしみ、現在を呪い、女神に詰問するも、「…

今日は、単純未来形の練習としてクリック・ル・フランセの20課の1番の練習問題をできるだけこなしてみました。その後、テキスト14課のDialogueを、DVD版とCD版で何度か聴き比べながら、読み練習と日本語訳をすませたところで時間となりました。39頁の練習問…

今日は、「ポエジー」に入る予定でしたが、前回のモネスティエさんによる設問3に出てきた「アルフレッド・ドロアン」の言葉が気になり、たまたま、このドロアンなる人物による書物『ポール・ヴァレリー氏とフランス詩の伝統』が私の本棚から出てきましたの…

今日は、先週の続きで、プルーストの『失われた時を求めて』から、マドレーヌ体験の続きの部分と、「見出された時」で開陳される文学論のところを、読みました。改めてテクスト場を観察してみると、最初の無意志的記憶の描写部分では「ふるえるtressaillir」…

今日は、プレイヤード版p.1176の上から5行目まで、読みました。p.1174からp.1175にかけての1930年の欄外注のテーマは、一言でいえば、物理学におけるイメージ(図形)の後退とシメトリー(数式)の前景化です。詩人ヴァレリーはイメージの後退という現状に寂…

今日は、まずCivilisationのビデオを見て、吹き出しのセリフのonを全人称に変化させる練習をしたのち、13課のテクストの読み練習と解釈に時間をかけ、その後、命令法の復習をしてから練習問題の1番を片づけたところで時間となりました。金曜日までの宿題は、…

今日は、先週の続きで、「蜜蜂」をめぐる批評的言説に付き合ってみました。解説やコメントを考える場合、「設問」がいくつか用意されている点がクラシック・ラルース版のいいところです。前半の女性韻と後半の男性韻の対立の意味とか、この詩のプレシオジテ…

開講しました!

今日は、プルーストの『失われた時を求めて』から、最初の無意志的記憶の例として、あまりにも有名な「プチット・マドレーヌ」の一節を読みました。普段とは違う事件の予感は、プルーストの文章表現そのもののうちに感じられるというシンプルな指摘をしてみ…

開講しました!

ヴァレリーの「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」のつづきを読みます。今日は、第23段落の終わり(プレイヤード版p.1174の下から11行目)まで、読みました。形象化(連続的な値による表現)が不可能になる事態に対して、それを認めたくない気持ちが、1895…

開講しました!

今日は久しぶりなので、ウォーミングアップとして、7月の授業でも練習した「クリック」の代名動詞の練習問題(「フランス語強化合宿」四日間のスケジュール)をすべて、再度練習してみました。あとは、教科書12課のテクストの訳を確認し、代名動詞の活用練習…

開講しました!

今日は、ヴァレリーの詩集『魅惑』から、ソネット「蜜蜂」を読みました。死に似た愛のまどろみからの解放を願い、目覚めの一針を期待する女の話です。マニエリスム、プレシオジテの詩と言われればそれまでかもしれませんが、軽快さのなかに、ヴァレリーらし…

今日は、筆記試験を実施しました。これまで読んだ部分から出題した第一問は全般によく出来ています。第二問は実力問題です。第二問は辞書使用可でしたが、構文の知識などが身についていないと、しっかり訳すのは難しいはずです。出典はヴァレリーの講演「ボ…

前期最終回の今日は、ヴァレリーの「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」の第二十段落の終わり(プレイヤード版1172頁の下から8行目)まで、読みました。第十九段落では、「思考の難易度」のようなものが考えられていました。また、第二十段落の欄外注の言葉…

前期最終回の火4の授業となる今日は、まず先週実施した小テストの答案を返却しました。平均は7割弱でした。次に、宿題となっていた31頁の練習問題をゆっくりめに答え合わせしました。続いて、先週やり残していた「クリック・ル・フランセ」の直接目的補語人…

今日は、「円柱の歌」の最後まで、読みました。柱たちの矜持に満ちた自己顕示の描写が続きました。このヴァレリーの詩の発想源となった友人アンドレ・ルベイの詩の一部がモネスティエさんの注に紹介されていました。柱があくまでも人間による芸術作品である…

今日は、ボードレールの『パリの憂鬱』24番「計画」の最後まで、読みました。熱帯の海辺の小屋の描写は、何かの絵画を見ているような印象を受けましたね。ついでに、1857年の初出テクストをざっと見ました。最後の部分が明らかに異なっていました。さて、授…

今日は、「序説」の第18段落を読み、拙論「同一化原理をめぐって」のうち重要な資料――ポーの原テキストと「同一化原理」と題するヴァレリーの1893年の断章――について解説的な紹介を試みました。プレイヤード版1171頁の原注部分の解釈は、学生の皆さんの鋭い…

今日は小テストを実施しました。1番の訳はよかったのですが、2番の空欄埋め問題の出来にバラツキが出ました。答案は来週返却します。教科書第11課のビデオを見て、文法のポイント(間接補語人称代名詞)を簡単に説明しました。直接補語人称代名詞について、…

今日は、『魅惑』の第三番目の詩「円柱の歌」に入り、第五詩節の終わり(全体の20行目)まで、読みました。歌う円柱たちという表象は、ヴァレリーにおいてよく見られる「建築と音楽の深い親近性」を示す具体例のひとつです。もちろん、円柱が実際に音を出す…

今日は、「孤独」の注の残り――ラ・ブリュイエールとパスカルの引用文その他――を読み、『悪の華』所収のソネット「みみずくたち」をひととおり読み、最後に、「孤独」の次の散文詩「計画」に入り、17行目まで、読みました。「計画」は、夢想によって三つの場…

今日は、「序説」の続きで、第十八段落を少し入ったところ(プレイヤード版1170頁の下から十行目)まで、読みました。形と運動の相互乗り入れを見てとる想像力についての記述が続きます。このあたりは、後のシュルレアリスムの詩人たちが絶賛しそうな部分で…

今日は、まず、教科書25頁の練習問題3番の答え合わせをしました。10課のビデオの全体を見てから、部分冠詞の説明をしました。クリック・ル・フランセの2―2でたくさん練習をしました。ゲーム感覚なので、ついつい集中してしまい、時間をとってしまいましたが…

今日は、「プラタナスの木に」の最後の四詩節を読み終え、続いて、『魅惑』第三篇「円柱の歌」に入り、導入部に置かれたモネスティエの解説を、読みました。次回は本文の読みに入ります。どんどん読んでいく予定ですので、予習をよろしく。

今日は、ボードレールの散文詩「孤独」の残り、そして、ロベール・コップによる注のうちp.309のラ・ブリュイエールの前まで、読みました。注のp.308に紹介されている1855年版のテクストと1864年の最終版テクストと比べると、だいぶ違っていることに気づきま…

今日は、ヴァレリーの「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」の続きで、第十六段落の最後(プレイヤード版1169頁の真ん中)まで、読みました。球体の中心にいる「見る人」が、ちょうどプラネタリウムでも見るように、球面の内側に浮かぶ、さまざまな形(イメ…

今日は、まず、教科書23頁3番の答え合わせをしました。Y penserとy allerは難しかったようですね。第9課に入り、Dialogueの読みと解説をしましたが、復習の意味も込めて、金曜日までに各自、訳を用意することを宿題としました。非人称の表現をひととおり確認…

今日は、「プラタナスの木に」の続きを、56行目まで、読みました。第二部(17〜40行)が孤独とエロス的な幻想をテーマにして、ややネガティブなイメージが支配的であったのに対して、第三部(41〜56行)は、吹きつける風に応えて激しく揺れ動くプラタナスの…

今日は、「年老いた大道芸人」を読み終え、続いて、『パリの憂鬱』第23番の詩「孤独」に入り、34行目まで、読みました。博愛主義対孤独主義の対立を基軸に、一方的な言葉への嫌悪が感じられるように思います。来週は、本文の残りを読んだら、注のpp.308-309…