2013-01-01から1年間の記事一覧

今日は、プレイヤード版p.1168の上から7行目まで、読みました。「見る人」の知覚や思考の運動を、外界とのコンタクトの瞬間から、ごく一般的かつ抽象的に描写してみるとどうなるか、という試みが、第十六段落なのだと思います。こうした抽象的なモデル化には…

今日は、第8課のdialogueを聞いて、発音練習をして、テキストを日本語に訳してみました。近接未来と近接過去について説明し、そのあと、「クリック・ル・フランセ」から近接未来の練習問題をいくつかやってみました。「クリック・ル・フランセ」の練習問題に…

今日は、「プラタナスの木に」の第8詩節の終わり(32行目)まで、読みました。木が大地に根を張って、自由に身動きできないということが、さまざまなイメージを用いて表現されています。その孤独なあり方を強調するためでしょうか、満たされることのないエロ…

今日は、ボードレールの『パリの憂鬱』の第14篇「年老いた大道芸人」の75行目まで、読みました。この散文詩の全体は89行ですが、「年老いた大道芸人」が登場するのは46行目以降です。つまり、前半は祭りの賑やかな明るさが、いわば、背景として、十分に描か…

今日は、ヴァレリーの『レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説』の第十四段落(プレイヤード版p.1166の下から二行目まで)を、読みました。眼(網膜)で見るよりも、知性(語彙)でものを見る「大部分の人びと」への辛口の批判が大々的に展開される「有名な」(…

今日は、7課のdialogueのCDを聞いて、発音して、意味を検討しました。訳はよく準備されていました。続いて、grammaire(疑問代名詞と疑問副詞)の説明をひととおり(疑問代名詞は比較的あっさりと復習)。そのあと、宿題になっていた練習問題の一番を終え…

今日は、『魅惑』の二番目の詩「プラタナスに」の第二詩節の終わりまで、読みました。また、詩の読みに入る前に、モネスティエによる最初の解説を丁寧に読みました。そのなかで、「詩人の使命は、無秩序を秩序化し、闇を照らし、生命の本能的な力を知的な言…

今日は、『パリの憂鬱』から、2番「老女の絶望」と35番「窓」を読み、途中、12番「群衆」を紹介してから、15番の「老いた大道芸人」に入り、13行目まで、読みました。「窓」の17〜20行目は「群衆」で展開される詩人論に直接つながっています。ボードレールの…

今日は、「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」の第12段落の終わり(プレイヤード版p.1164の下から5行目)まで、読みました。哲学者批判あるいは概念主義批判から、「見ること」へと描写は進んでいきます。このテクストはまさしく、思考という運動の描写…

今日は、先週の小テストの答案を返却しました。綴り字の読み方の出来はよくありません。体得するのにそれなりの時間はかかりますが、努力が必要です。6課のdialogueのCDを聞いてから、読んで訳を言ってもらいました。それからGrammaireの解説をひととおり…

今日は、「曙」の最後まで、読みました。観念の圧力に対抗して、身体の感覚を開放することで詩の言葉に近づこうという動きが、イメージ豊かな言葉で描かれていたように思います。最後の「希望」のイメージは、モネスティエの「ニンフ」から鈴木信太郎の「白…

今日は、ボードレールの韻文詩「小さな老婆たち」の残りを全部、読みました。第3部の三詩節は、散文詩の「寡婦たち」に出てくるシーンと同じでしたね。第4部は全体のまとめに当たるところです。最後から二つ目の詩節で詩人の「私」が老婆たちの人生を生きる…

今日は、「序説」の第十段落の終わり(プレイヤード版1163頁の下の一行空きのところ)まで、読みました。通常の思考を思考するメタ意識状態のある一点に至ると、通常の思考の流れに規則性が読みとれる瞬間がある。そのとき、通常の思考の流れを加速し、通常…

今日は、小テストを実施し、答案回収後すぐに解説をしました。皆さんの出来はまあまあのようです。第5課p.16の文法の答え合わせを確認し、p.17練習問題の1番を終えました。クリック・ル・フランセの7−2で所有形容詞の練習問題を解きました。金曜日までの宿…

今日は、「曙」の第五詩節の終わり(50行目)まで、読みました。前回までのところの復習に時間をかけました。35行目のsagesには、賢いという意味だけでなく、身持ちがよいという意味が重なっていることが文脈から明らかでした。この「観念たち」は一方では娼…

今日は、「序説」の第九段落の終わり(プレイヤード版p.1162の10行目)まで、読みました。「思考のもろもろの操作についての意識」、「それらの本性について人が下す判断」、「(思考対象を変化させることができる)能力についての認識」、これらはいずれも…

今日は、まず第4課のディアローグを聞き、er動詞を確認しました。Aimerの肯定と否定、まずまず言えました。P.13の練習問題1を終えました。宿題となっていた練習問題2に時間をかけました。P.12の文法の3「疑問文の作り方」を説明しました。来週のこの時間は…

今日は、「曙」の第四詩節の終わり(40行目)まで、読みました。「仲良しの互いに似たものたちsimilitudes amies」が少しずつイメージを変えながら、33行目の「イデーIdees」へと至ります。一貫しているのは女性、それも、古代ギリシャの教養ある高級娼婦(c…

今日は、ボードレールの『悪の華』所収の詩「小さな老婆たち」の続きを、40行目まで、読みました。24行目の「象徴symbole」というのは、老婆(の体)のことで、その象徴の具体的な解釈の例が、すぐあとに続く二つの詩節――一方は宗教的、他方は幾何学的な解釈…

今日は、「序説」第七段落の終わりまで、読みました。事物の連続性の法則を捉える精神としてレオナルドやボナパルトが挙げられていました。la plus haute intelligenceはじつは、1895年の初出ではla plus humble intelligenceとなっていました。humbleのほう…

今日は、数字1〜20の復習(3・3・4拍子がノリがいいです)、p.10の文法事項1と2の確認のあと、「クリック・ル・フランセ」の第5課の2で「否定のde」を練習しました。je suis japonaisの単数複数全人称の肯定文と否定文、j'ai une voitureについて同…

今日は、全体解説のpp.21-25の要点を駆け足で説明してから、いよいよ作品に入り、第一篇「曙」の第一詩節(1〜10行目)を、読みました。モネスティエの解説を読めば、一定の物語や象徴性が「理解」できるように感じるのですが、まずは、ヴァレリーのテクスト…

今日は、ボードレールの韻文詩「小さな老婆たち」の20行目まで、読みました。最初に、詩の音節の数え方と脚韻について、ごく基本的な説明をしました。母音融合(シネレーズ)は覚えて下さい。さて、内容ですが、酷薄なように見えて、じつは、じつに愛情深い…

今日は、「序説」の第五、第六段落を、読みました。イメージの物理学のようなものを考える部分は非常に面白いところです。また、p.1158で「パスカルの名高い覚書」という言い方が出てきましたが、これは1919年版以降の表現で、1895年の初出では「パスカルの…

今日は、p.11の発音問題(inとanの区別)にじっくり時間をかけてから、クリック・ル・フランセで形容詞の性数一致の練習問題をゲーム感覚でこなしてみました。これは主に自習用のネット教材ですが、授業でも使う予定です。最後の15分で、第3課に入り、ディア…

今日は、前回の続きで、全体的解説のp.21の真ん中まで、読みました。少し残ってしまった部分は、来週、簡潔に要約して説明します。全体的な解説はこれで終わりとし、来週から、いよいよ、第一篇「曙」の読みに入ります。一応、30行目まで、予習をしておいて…

今日は、まず連絡事項を伝えてから、p.7の発音の復習(綴り字の読み方はとても重要な基礎ですのでしっかり復習しました)、p.8の文法事項のうち、特に形容詞の性と数の一致について、grandとpetitで練習しました。あとは、宿題だったp.9の練習問題の1番を済…

今日は、「寡婦たち」を最後まで、読みました。結局、孤独な老女と、子連れの高貴な女性と、どっちが悲しいのでしょうか。テクストを読む感じでは、明確なコントラストの表現が多く使われていることもあり、後者の悲惨さがより印象的でした。さて、次回(5月…

今日は、「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」の第四段落を、読みました。ヴァレリーは、完成した作品よりも作品の生成に、精神の仕事の結果よりもその運動の初期状態に眼差しを向けます。p. 1157の5行目の「相互的な媚態」とは「作者と我々のあいだの」そ…

今日は、前回の復習をしながら綴り字の読み方の練習をし、5頁の練習問題2番を全員分やってみました。アルファベにもだいぶ慣れてきたようです。7頁の発音練習問題は金曜日までの宿題としましたので、よろしくお願いいたします。 第2課に入り、対話部の傾聴と…