今日は、「プラタナスの木に」の続きを、56行目まで、読みました。第二部(17〜40行)が孤独とエロス的な幻想をテーマにして、ややネガティブなイメージが支配的であったのに対して、第三部(41〜56行)は、吹きつける風に応えて激しく揺れ動くプラタナスの力強いイメージがポジティブに展開されています。とりわけ、43〜44行では、眠り、夢、幻といった不定形な世界に対して、陽光のもとに、形を付与するプラタナスの積極性が浮き彫りにされているように思われます。次回は、最後の部分を読み終えたら、次の詩「円柱の歌」に入ります。予習をよろしく。