今日は、「円柱の歌」の最後まで、読みました。柱たちの矜持に満ちた自己顕示の描写が続きました。このヴァレリーの詩の発想源となった友人アンドレ・ルベイの詩の一部がモネスティエさんの注に紹介されていました。柱があくまでも人間による芸術作品であることを歌いあげる点はまったく同じですが、ルベイの詩が十二音節で重厚な印象を与えるのに対して、ヴァレリーの詩は六音節で軽快な印象を与える点が違っています。さて、前期のこの授業は本日にて無事終了となります。とりあえず、皆さんの力作レポートを楽しみにしています。それでは、皆さん、どうぞよい夏休みをお過ごしください。