今日は、ヴァレリーの「レオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説」の続きで、第十六段落の最後(プレイヤード版1169頁の真ん中)まで、読みました。球体の中心にいる「見る人」が、ちょうどプラネタリウムでも見るように、球面の内側に浮かぶ、さまざまな形(イメージや観念)を眺めている、というモデルは印象的です。次第に、ある形が強調されるようになって、それがますます多くの対象と連合し、想像力の運動が始まります。見る人は、様々な運動の生み出す形を見抜くようになります。段落最後の部分は、具体的な運動とそれが生み出す形がいろいろと列挙されていますが、この部分のイメージの豊かさは、やはり、基本的に詩人であるヴァレリーの持ち味ではないかと思われます。では、また来週。