2018-01-01から1年間の記事一覧

今日は、宿題としていた2課と3課それぞれの練習問題3番(仏作文)を片づけてから、4課と5課を説明し、作文を除く練習問題をすべて片づけました。フランス語の動詞の活用について、直説法現在の語尾のパターンをあらかじめ俯瞰しました。次回は宿題の作文を片…

今日は、コンスタンの『アドルフ』について概略を説明したのち、全10章あるうちの第3章を全部(岩波文庫版で約10頁)を読んでみました。一読すると、これはロマン主義(アドルフ)が古典主義(エレノール)を征服する話ではないかと、思えるところもあります…

今日は、1932年のヴァレリーの評論「マネの勝利」に入り、p.1352の下から8行目まで、読みました。ジャルティ先生による解題(導入解説)も合わせて読みました。担当者の方に詳しい資料をご用意いただき、特に、本文冒頭の「寓意画」のモデルについて、ファン…

今日は、第1課の復習と練習問題、第2課と第3課(練習問題1と2)をすべて終えました。次回は第4課と第5課(練習問題1と2)を終える予定です。宿題は第2課と第3課の練習問題3番(仏作文)および第4課と第5課の予習です。ハードな進度ですが、是非、ついてきて…

今日は、ルソーの『告白』第六巻冒頭の有名な「レ・シャルメットの牧歌」のくだりと、やはりこの絶対の幸福の時間について書いた『孤独な散歩者の夢想』最後の「十」番を並べて、読みました。「あら、ツルニチニチソウがまだ咲いているわ」という夫人の台詞…

今日は、断章「裸体について」の最後まで、読み終えました。最後のところでヴァレリーが提起していた問題は芸術家の自我の問題です。彼自身「解決不可能」としつつ、その問題がリアルで豊かな意味を持つものと考えています。ヴァレリーの生涯にわたる「カイ…

今日は、別冊問題集第4課の途中p.38まで、終えました。人数が多めのクラスですが、お一人2回から3回当たるペースでした。第3課と第4課を終える予定でしたが、やはり丁寧に復習していると進度は遅くならざるを得ません。しかし夏休み明けのリハビリとしてはち…

開講しました!

第一回の今日は、ルソーの略年譜を一通り追ってから、『告白』第二巻のラスト部分、いわゆる「マリオン事件」のくだりを読んでみました。事件の経緯を説明したあと、ルソーによるコメント(言い訳)が記されていますが、複雑にねじれていて、面白いところで…

開講しました!

ヴァレリーの『ドガ ダンス デッサン』の断章「裸体について」の前半を復習し、後半の読みに入り、p.540の上から6行目まで、読みました。先般水声社より刊行された『ヴァレリーにおける詩と芸術』所収の拙論について紹介させていただきました。ヴァレリーが…

開講しました!

7月24日に筆記試験を行って前期終了以来2か月余り経過。フランス語、すっかり忘却している方もおられるかもしれないと考え、夏休みの宿題(別冊練習問題集の第1課から第6課までのAとBの問題の全部)の答え合わせをしながらリハビリをすることにしました。今…

開講しました!

文学部1年生向けの人文社会序論のなかの授業「2セメスターからのフランス語」の第1回です。目的・概要・内容・成績評価方法などを一通り説明し、さっそくアルファベと第1課に入りました。第3外国語、第4外国語としてのフランス語という位置づけで、基礎文法…

前期(Q1&Q2)最終回の今日は、予定通り小テストを実施しました。解説のあとは、ワンポイントフレンチポップスとして、アルディの「さよならを教えて」とポルナレフの「ノンノン人形」を聞き、歌詞の面白さのポイントを解説しました。いずれも、ちょっと外れ…

最終回の今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第2部の第6節と第7節の内容を読み取りました。第5節あたりから、節のタイトルは、プルーストにとって反対すべきものではなく、積極的な意味をもつ読書の在り方に変わってきました。第7節ではヴィジョン的な…

最終回の今日は、予定通り、筆記試験を実施しました。読解を終えた三篇からほぼ満遍なく、物語の展開において鍵となるようなシーンを中心に、また、構文が重要だったり少し入り組んでいたりするものを中心に出題しました。授業をずっと受けてきて、ひと通り…

前期最終回の今日は、ヴァレリー『ドガ ダンス デッサン』の断章「裸体について」の前半部を読みました。まず裸体が一般にどのように受け入れられてきたかを述べたあとで、画家にとっての裸体がきわめて重要なオブジェであることに触れて、三人の画家(ティ…

今日は、教科書p.43の練習問題の残りをすべて片づけました。また、「別冊練習問題集」を皆さんにお配りし、試しに、第6課の部分を少しやってみました。これは自習用としても使えます。夏休みの宿題として、第1課から第6課まで全部自習してもらうことにします…

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第2部の第4節「知的利益」と第5節「読書か人生か」の内容を読み取りました。プルーストの創造的読書論は、結局、書くことに繋がる人生的読書を本物とみなしているようです。「知的利益」を求める功利的読書は読書を…

今日は、シュオブの短篇「大地炎上」をラストまで、無事読み終えることができました。終末論的な描写ですが、異様な美しさだったように思います。さて、これでシュオブの三つの短篇を読了したことになります。いずれも読み応えのある秀作だったと思いますが…

今日は、先週の続きで、ヴァレリー『ドガ ダンス デッサン』の断章「床と不定形なものについて」の後半部を読みました。大芸術家におけるインスピレーション全開の稀な瞬間では、感受性と芸術手段が即応した融合状態に達するけれども、それは断片的でしかあ…

先週7月3日の日誌をつけ忘れてしまい、失礼しました。先週は、まず動詞の活用についてのプチプチテストを実施しました。その後「クリック・ル・フランセ」で非人称のilと強勢形人称代名詞について、特に前置詞句(〜の向かいに、〜の隣に)を使った練習問題…

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第2部の第2節「愛書趣味」の残りと、第3節「偶像崇拝」の内容を読み取りました。p.232で、息子と母親の会話が引用されていましたが、ラシーヌの『エステル』の台詞を引きながら会話を交わすところは、文字・文言へ…

今日は、「大地炎上」の続きを、p.264の真ん中の点線のところまで、読みました。シュオブは色彩豊かな描写が特徴的です。また、場面によっては専門的な用語も出てきます。今後、長くフランス語の文章に接することが予定されている方々は、そろそろ、初級用の…

今日は、断章「床と不定形なものについて」をp.535の下から8行目まで、読みました。特に「私は時折、不定形なものについて考えた」で始まる約一頁分の段落は、ヴァレリーの芸術論の根本が述べられている部分です。何物にも似ていないものとは、既知の部分に…

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第2部の第1節の残りを解説し、第2節の第4段落の終わりまで、解説しました。プルーストの読書論では、図書館や愛書趣味は排除される対象です。ただし、愛書趣味では、幼年時代のフェティシズム的な愛情に満ちた読書…

今日は、新たな短篇「大地炎上」のテクスト読解に入り、p.263の真ん中あたり、「そうして夜は過ぎ……」の段落の終わりまで、読みました。終末論的、黙示録的なヴィジョンが、想像力を活き活きと刺激する表現によって描き出されます。あと二回で読み終える予定…

今日は、ヴァレリー『ドガ ダンス デッサン』の断章「ドガについてのベルト・モリゾの思い出」を読みました。短い断章ですが、様々な参照を含んだ、濃密なテクスト、味わい深いテクストでした。「自然に従った」エチュードを否定するドガの芸術哲学(それは…

今日は、前置詞の縮約、都市名・男性名詞国名・女性名詞国名と前置詞のセット(ここ、ちょっと面倒でした)について集中的に解説し、p.38とp.39のうち、7番以外の練習問題全部を片づけたあと、クリック・ル・フランセで「〜の右に」「〜の左に」家具を置くと…

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第2部の第1章「プルースト1、読書に反して」の導入部と第1節「図書館」の第4段落の終わりまで、内容を読み取りました。内面の転写という創造的読書だけを認めるプルーストの徹底的な読書論は、博識的な(サント=ブ…

今日は、先週に続いて動詞の活用パターンの観察を行い、教科書p.33の最後まで、終えました。動詞の活用については、面倒でも、語幹と語尾を確認する癖をつけておくと、不規則なグループのなかに規則性が見えてくるようになるはずです。こういう作業はけっし…

今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第2部の序文「キャプタチオ」の最後まで、内容を読み取りました。p.220の最後に紹介される対話部分は少し謎めいていますが、要するに、本物と偽物の差異、プルーストやフローベールがよしとする文学とそれ以外の文…