今日は、断章「裸体について」の最後まで、読み終えました。最後のところでヴァレリーが提起していた問題は芸術家の自我の問題です。彼自身「解決不可能」としつつ、その問題がリアルで豊かな意味を持つものと考えています。ヴァレリーの生涯にわたる「カイエ」の仕事との関連を感じます。さて、次回から1932年のマネ展のカタログ序文「マネの勝利」を読みます。ジャルティ先生の脚注はかなり詳しいですが、担当の方によってさらに具体的な情報が加えられることを期待しております。