今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第2部の第2節「愛書趣味」の残りと、第3節「偶像崇拝」の内容を読み取りました。p.232で、息子と母親の会話が引用されていましたが、ラシーヌの『エステル』の台詞を引きながら会話を交わすところは、文字・文言への極端な偶像崇拝の例でした。この節で紹介されていた事例は、スワンの例にせよ、モンテスキウの例にせよ、語り手の母親の例にせよ、いずれもどこか愛情深い、身に沁みついた教養の香りがあって、プルーストほどには憎めないものがあるように思う私は、批判される側に近いかもしれません。授業はあと二回を残すのみです。次回は第4節と第5節を読む予定です。第4節の引用を割り振りました。訳のご準備をどうぞよろしく。