今日は、コンパニョン『文学の第三共和政』第2部の第4節「知的利益」と第5節「読書か人生か」の内容を読み取りました。プルーストの創造的読書論は、結局、書くことに繋がる人生的読書を本物とみなしているようです。「知的利益」を求める功利的読書は読書を人生に従属させている点で偶像崇拝に近いものとして断罪されます。読書=人生となっている読書のモデルが子供時代の読書であり、p. 238の「読書について」からの引用には感動的なものがあります。さて、この授業も来週でラストとなります。第6節と第7節を読んで終わりたいと思います。引用の訳、引き続きご協力のほどよろしくお願いいたします。