今日は、『魅惑』の二番目の詩「プラタナスに」の第二詩節の終わりまで、読みました。また、詩の読みに入る前に、モネスティエによる最初の解説を丁寧に読みました。そのなかで、「詩人の使命は、無秩序を秩序化し、闇を照らし、生命の本能的な力を知的な言語に翻訳することではなかろうか」という解説がありましたが、これはまさに、詩人ヴァレリーの営為そのものを表現した言葉だと思います。「プラタナスに」は、樹木を歌いつつ、どうやら、人間存在の限界をも歌っている象徴詩のようです。では、また来週。