今日は、全体解説のpp.21-25の要点を駆け足で説明してから、いよいよ作品に入り、第一篇「曙」の第一詩節(1〜10行目)を、読みました。モネスティエの解説を読めば、一定の物語や象徴性が「理解」できるように感じるのですが、まずは、ヴァレリーのテクストをそうした解説抜きで、自分の読解力を総動員して読んでみること、そして、イメージを感じとることが肝心です。そのうえで、諸家の解釈を見ると、参考になる点も多いでしょう。第一詩節では、夜から朝へ、眠りから目覚めへ、というあわいのとき、「私」の魂/理性が動きだすというイメージが読みとれます。これから、どのようなイメージの世界が展開されていくのでしょうか。一応、60行目まで、予習をよろしく。