今日は、ボードレールの『悪の華』所収の詩「小さな老婆たち」の続きを、40行目まで、読みました。24行目の「象徴symbole」というのは、老婆(の体)のことで、その象徴の具体的な解釈の例が、すぐあとに続く二つの詩節――一方は宗教的、他方は幾何学的な解釈の例――なのだと思われます。多様な解釈の余地を残す象徴を置く「死神」は物知りなわけですね。今日は、学生のみなさんのフレッシュで説得的な解釈に刺激を受け、大いに勉強になりました。来週のこの時間は、人文社会総論を担当する回に当たっているため、休講させていただきます。5月29日は続きを読みますので予習をよろしく。