今日は、プレイヤード版p.1168の上から7行目まで、読みました。「見る人」の知覚や思考の運動を、外界とのコンタクトの瞬間から、ごく一般的かつ抽象的に描写してみるとどうなるか、という試みが、第十六段落なのだと思います。こうした抽象的なモデル化には、数学や物理学の発想がかなりの程度影響しているでしょう。「序説」には理系の発想の痕跡が数多く見出されますが、ここもその一例かもしれませんね。では、また来週。