今日は、「序説」の第十段落の終わり(プレイヤード版1163頁の下の一行空きのところ)まで、読みました。通常の思考を思考するメタ意識状態のある一点に至ると、通常の思考の流れに規則性が読みとれる瞬間がある。そのとき、通常の思考の流れを加速し、通常の思考を構成する諸項を極限まで運ぶと、そのあとは、すべてが変わってしまう……。このあたりは、実に奇妙な状況ですが、執筆当時のヴァレリーの実存的な欲望が感じられます。では、また来週。