2009-06-03から1日間の記事一覧

今日は、セリーヌの『夜の果てへの旅』におけるパリと郊外の表象について、お話しました。ルーヴルを先端として、オートゥイユとテルヌを結んだ曲線を底辺とする「パリという都市の美味しいケーキの一切れ」とか、グルネル橋から眺めるビルアケム橋のメトロ…

今日は、先週の続きで、p.26のテクスト1の残り部分を読みました。原典の第18段落と第19段落に当たるところで、相変わらず、奇妙に迫力のある文章が続きます。眩暈、陶酔、悦楽といった感覚的・官能的な言葉を用いながら、ヴァレリーは想像力の運動――見ること…