最終回の今日は、前回実施した筆記試験を返却してから、フレンチポップスの有名な曲として、まず、クロード・フランソワの「いつものように」を聞き、歌詞の意味を丁寧にたどりました。参考までに、この曲が大西洋を渡って、倦怠期の若いカップルの日常風景…

最終回の今日は、第20課と第21課の復習と仏作文を片づけてから、最後の単元、第22課(接続法)を学びました。練習問題も仏作文まで含めてすべて完了しました。この約4か月(実質3か月少し)でABCから接続法まで、ひと通り、フランス語の初級文法を集中的に学…

今日は、ゾラの『居酒屋』から、第2章冒頭部の飲み屋「アソモワール」の店内の印象派絵画のような描写、とりわけ、蒸留器の奇怪な迫力と、40歳の太った店主に10歳の少女が酒を200円分(4スー分)コップにくださいと頼むシーンをゆっくり読んでから、宮下志朗…

今日は、ヴァレリー「マネの勝利」の続きを、p.1359の下から2行目まで、読みました。マネによるベルト・モリゾの肖像画についてのヴァレリーのテクストは強烈です。何よりもまず「黒」が印象的だと述べる段落の次の段落で、幅広の黒いリボン飾りが喪帽のうえ…

今日は、予定通り、筆記試験(小テスト)を実施しました。単純未来、接続法、条件法現在、それぞれ動詞を活用させる問題でした。語幹と語尾については何度もくりかえし本質論を説明し、練習問題もたくさんこなしましたので、全般的に出来はよいです。来週返…

今日は、マラルメの青年時代の実存的なメタポエムを二篇、「陽春」と「鐘を撞く人」を読み、最後に少々急ぎでしたが「蒼空」を読んでから、友人カザリス宛ての手紙の一節から「ものではなく、ものが産み出す効果を描くこと」という象徴主義の基本原理を紹介…

今日は、前回読んだヴァレリー「マネの勝利」の「巨匠」の定義部分を再読し、瞬間と永遠を同時実現する作品を作る大芸術家がその定義となっていることを確認し、ボードレールの現代性概念、マラルメの芸術論、そして二人の先輩大詩人に連なるヴァレリーの芸…

今日は、条件法現在の活用形について、単純未来語幹+半過去語尾という本質を再確認しながら、教科書の練習問題と別冊練習問題集のほとんどの問題を片づけました。繰り返し練習するうちに、単純未来形と条件法現在形の語幹共通性&語尾のアヴォワールの現在と…

今日は、第18課と第19課の復習と仏作文問題の答え合わせをしてから、第20課(受動態、現在分詞、ジェロンディフ)と第21課(条件法)を学びました。直説法を実数モードとすれば条件法は虚数モードであり、表裏一体の関係にあります。動詞の活用の形としては…

今日は、ボードレールの続きで、都市を歩いて詩を作る詩人像を示す韻文詩「太陽」を読んでから、散文詩集『パリの憂鬱』の序文「アルセーヌ・ウーセに」を読み、現代人の感情や意識の複雑なリアリティを示すような詩の理想、相反する諸要素の統合を目指すオ…

年内ラストの今日は、ヴァレリーの「マネの勝利」の続きを、ポッシュ版p.1358の下から4行目まで、読みました。今日読んだところではp.1358の二番目の段落のilが誰を指すのか曖昧な気がするという素朴な疑問から出発して、素直に、かつ丁寧に読んでみれば、こ…

今日は、接続法の補足説明を行い、接続法の語幹について詳しく観察したのち、教科書の最終章である第12章条件法現在を学びました。条件法現在では動詞の語幹が単純未来形と同じ不定詞であること、語尾がアヴォワールの半過去からavを除いたかたちであること…

今日は、第16課と第17課の復習および仏作文問題を終えた後、第18課(中性代名詞)と第19課(関係代名詞)を学びました。年明けは1月8日に第20課と第21課を学びます。1月15日は校務のため休講とさせていただきます。1月22日が最終回となります。フランス語を…

今日は、フローベール『感情教育』のプリントの続き、3番と4番をゆっくり読み、表現技巧とその効果について解説しました。残り時間でボードレールの詩「コレスポンダンス」を読み、ソネットの形式、脚韻、この詩のポイントについて解説しました。次回も引き…

今日は、マネ論の続きを、p.1357の最後まで、読みました。ゾラとマラルメの対比です。一番強烈なのは『ドガ ダンス デッサン』でも触れられる有名なエピソードですが、このマネ論ではさすがにヴァレリーも直接触れることは控えています。ジャルティ先生が脚…

今日は、第11課接続法について、まず法(叙法)の概念を説明し、続いて接続法現在形の作り方を説明し、規則的語幹と不規則語幹の接続法現在について説明しました。接続法現在の語幹は、直説法現在三人称複数から語尾のentを除いたものが基本形です。しかし重…

今日は、第15課(半過去)の復習をし、仏作文の宿題を片づけてから、第16課(比較級・最上級)と第17課(単純未来)を学びました。単純未来の語幹は不規則なものが多いですが、基本の語幹は不定詞であること、語尾はアヴォワールの現在形(avを除いたかたち…

今日は、フローベールの『感情教育』から冒頭部(船が出発するシーン)とその少し先の部分(アルヌー夫人が登場するシーン)の日本語訳とフランス語原文を丁寧に読みながら、時制(半過去と単純過去)の効果や表現の象徴的意味などについて詳しく解説しまし…

今日は、ヴァレリー「マネの勝利」の続きを、p.1356の下から9行目まで、読みました。《オランピア》をめぐる数行は、じつに奥深い記述になっています。古代的な巫女としての表象は「神聖な恐れ」の感覚を裏打ちするものです。ボワローへの参照は、これまで『…

今日は、単純未来形の不規則語幹について復習し、別冊練習問題集やクリック・ル・フランセでたくさん練習をしました。不規則語幹は数はそれほど多くありませんので、ひたすら練習して覚えこむことが大切です。日常会話の中では、近い未来のことや計画・意思…

今日は、第14課(エートルを助動詞とする複合過去)の復習をして、仏作文の問題を片づけてから、第15課半過去を学びました。半過去形は語幹がきわめて規則的(直説法現在のnousの活用から語尾のonsを除いたもので例外はエートルのみ)なのが魅力です。点の過…

今日は、先週実施した小テストの答案を返却してから、半過去の宿題を片づけ、第10課単純未来に入り、語幹についてゆっくりと説明しました。基本は不定詞プラスavoirの現在(avを除いた残り)です。半過去の語幹が非常に規則的だったのに比べると、単純未来形…

今日は、第12課(代名動詞)と第13課(アヴォワールを助動詞とする複合過去)の復習をしつつ、練習問題3番の仏作文を片づけてから、第14課(エートルを助動詞とする複合過去)を学びました。エートルを助動詞とする複合過去の場合は「性数一致」が起きる点に…

今日は、フローベール『ボヴァリー夫人』から小説の中心部に置かれた、有名なエピソード「農事共進会の場」を読みました。政治と恋愛という二つのレベルの紋切り型表現が交互に置かれた、フローベールの言語意識の現代性がダイレクトに伝わってくる箇所でし…

今日は、前回の復習をしながら、まず、1919年の「精神の危機」における「モデルヌ」の定義を紹介し、それが1932年のマネ論の記述(p.1354冒頭の数行)と内容的には同じであることを指摘しました。続いて、ボードレールの詩とマネの絵の対応関係について、具…

今日は、予定通り、小テスト(筆記試験)を行いました。平均するとよくできているようです。解説・答え合わせのあと、半過去について、説明を終え、練習問題をすべて片づけました。次回は宿題をこなしてから、第10課に入ります。引き続き、予習をどうぞよろ…

今日は、第10課と第11課の復習をして、宿題の仏作文をかたづけたあと、第12課(代名動詞)と第13課(アヴォワールを助動詞とする複合過去)を終えました。次回27日は第14課(エートルを助動詞とする複合過去)のみを片づけます。時間的余裕がある場合は、p.2…

今日は、第9課の複合過去について、別冊練習問題集の宿題を片づけたあと、同問題集のp.89までのA問題とB問題をすべて片づけ、最後に、教科書の練習問題に戻って、p.57とp.58の複合過去の問題を全部片づけました。これで、助動詞のアヴォワールとエートルの使…

今日は、第8課と第9課の復習と練習問題3番(仏作文)を終えたあと、第10課(疑問形容詞・疑問代名詞)と第11課(人称代名詞の直接目的と間接目的、強勢形)を終えました。次回は第12課と第13課を終える予定です。授業を開始して約一か月半で複合過去に入ると…

今日は、バルザックの『ゴリオ爺さん』から、三つの場面を読みました。一つ目はボーセアン夫人による処世術指南、二つ目はヴォートランによる処世術指南で、共にキーワードは「parvenir 出世する」でした。三つめは最後の埋葬シーンです。しっかり読んでみる…