今日は、ボードレールの続きで、都市を歩いて詩を作る詩人像を示す韻文詩「太陽」を読んでから、散文詩集『パリの憂鬱』の序文「アルセーヌ・ウーセに」を読み、現代人の感情や意識の複雑なリアリティを示すような詩の理想、相反する諸要素の統合を目指すオクシモロン的な理想を熱く語るボードレールの姿を確認してから、第9番「駄目なガラス売り」を読んでみました。ガラスが音を立てて輝きながら砕け散る、最後の圧倒的なシーンについては、原文の単語レベルの効果について説明しました。何度読んでみても、やはり、じつによくできた作品です。筆記試験の予定についてお知らせしました。冬休み中に、作品を読んで、テーマを決めておかれることをおすすめします。では、皆様、よい年末年始を!