最終回の今日は、前回実施した筆記試験を返却してから、フレンチポップスの有名な曲として、まず、クロード・フランソワの「いつものように」を聞き、歌詞の意味を丁寧にたどりました。参考までに、この曲が大西洋を渡って、倦怠期の若いカップルの日常風景から、波瀾万丈の人生を生き切ったことに満足するおじさんの自己肯定の歌へと、大きく変化する様子を確認しました(クロード・フランソワの小物感とフランク・シナトラの大物感の対比がとにかく印象的です)。続いて、アンリ・サルヴァドールの84歳とは思えない甘い張りのある声が渋くて魅力的な「冬の庭」と「眺めのいい部屋」を聞きました。歌詞はシンプルですが、若い人々にはあまり関係ないかもしれません。ある程度年をとった人にはジーンとくる歌詞です。これらの歌詞には、未来形や関係代名詞や性数一致や、フランス語文法の基礎知識があると、よく理解できる言葉がたくさんありました。気に入った歌をネットで見つけて、練習して、歌えるようになるのも、フランス語の楽しい勉強法のひとつでしょう。これからも皆さんのますますの頑張りを願っております。