今日は、フローベールの『感情教育』から冒頭部(船が出発するシーン)とその少し先の部分(アルヌー夫人が登場するシーン)の日本語訳とフランス語原文を丁寧に読みながら、時制(半過去と単純過去)の効果や表現の象徴的意味などについて詳しく解説しました。最後に石井洋二郎先生の文章を少しだけ紹介し、真夜中のポン=ヌフ橋の上でフレデリックが高揚するシーンについて考察しました。次回はプリントの残りの部分(3番と4番)をざっと読んでから、ボードレールの詩を読みたいと思います。引きつづき予習をどうぞよろしく。