今日は、マラルメの青年時代の実存的なメタポエムを二篇、「陽春」と「鐘を撞く人」を読み、最後に少々急ぎでしたが「蒼空」を読んでから、友人カザリス宛ての手紙の一節から「ものではなく、ものが産み出す効果を描くこと」という象徴主義の基本原理を紹介しました。書けない詩人をめぐる詩というのは結局詩についての詩、メタポエムであり、作品生成そのものをテーマにしている点で批評的な詩であり現代的な詩であると言えるように思います。次回はゾラを読みます。引き続き予習をどうぞよろしく。