今日は、p.1189の下から12行目まで、読みました。眼で線を引くことと手で線を引くこととのあいだには、記憶などの中継器が介在して、それが大きな失敗を生み出す元になるという話でした。これは、デッサンを多くものしていたヴァレリー自身の経験に基づく考察であると思います。全般に抽象度が高くて、難しい命題が並んでいるように思えますが、ひとつひとつ、じっくり読んで、ヴァレリーの論理に付き合えば、わからないところよりはわかるところのほうがずっと多いのではないでしょうか。来週は残りを片づけて、次の短い章を読みます。予習をよろしく。