今日は、第120行まで、読みました。Pireという単語の反響増大から、見るナルシスと見られる像のナルシスのあいだで、優劣関係がはっきりしてくるようです。周りの自然も、見るナルシスをさいなむようにざわめきます。第102行のVous me le murmurez, ramures!... O rumeurという一句は、mの子音のアリテラシオンとuの母音のアソナンスで、全体が、樹の枝葉を吹き抜ける風のざわめき(ささやき)を疑似的に再現する模倣的諧調となっています。来週は第1断章の最後(第148行)まで読む予定です。予習をよろしく。