今日は、ヴァレリードガ ダンス デッサン』の断章「風景画その他についての考察」を最後まで、読みました。ヴァレリーはひとつのことがらを言うために、いくつも例示を重ねたり、比喩や並行関係を示す構文を頻用したりします。さまざまな表現を通して主張の骨組みがくっきりと浮かび上がってくるようなテクストと言ったらよいでしょうか。その意味では、文章の骨格はシンプルです。次回はp.565の脚注2番の参照先を確認してから、「絵画史の要約」の断章を読みましょう。では、また来週。